熱の在り処 (後編)

前回に引き続き、性的描写が非常に激しいので成熟した大人の方のみ閲覧してください。
18歳未満の方がもしここにいたら、迷わずUタ―ンを!
大丈夫な方のみスクロ―ルプリ―ズ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「口で・・・・・・してくれ」

興奮に、頭に血がのぼる。
自分がとんでもないことをしているのを頭の端ではわかりながらも、怒張した自身を、覆いかぶさりながらティファの目の前に晒した。

「・・・・・・!」

初めて真近で見るそれに、ティファは少し怯えた瞳を瞬く。

「アレを舐められるくらいなら、できるだろ・・・?」

いつもより低い声が勝手に出る。
握り、先端を唇に近づけた。
まだ先には、白いものが滴っていた。

「・・・・・・・・・」

声も出せずに固まっているティファ。
怖いけど、目が離せないといった瞳でまじまじと見つめていた。
視線に反応して、ひくりと跳ねるそれにティファは目を見開いた。
俺はゴクリと唾を飲み込んだ。
嫌がったって、このまま無理やり口の中に突っ込んでしまいたいと、俺の凶暴な感情がチラリと顔を覗かせた。
涙を流したって、ティファの頭を押さえて喉の奥まで突いて。

「・・・・・・・・・」

自分にこんな危険な部分があったなんて・・・。
知らなかった。

ティファが戸惑った瞳で見上げてきた。
涙を浮かべた目と目が合った瞬間、少し、正気を取り戻した。

「・・・・・・ふうぅ・・・」

俺は、胸の中の黒い塊を、震えるため息と一緒に吐き出した。

「・・・・・・ごめん・・・・・・・・・・・・・・・冗談だ」

のろのろと元の位置に戻る。
ティファの横に寝そべりながら、胸の中で渦巻くものを追い出すためにまた深く息を吐いた。
ティファがこちらを見ているが、目を合わせられない。

「・・・・・・・・・」

数秒後、視線に堪えられずチラリと目を上げると、ティファの目に非難の色はなかった。
それでも、僅かに後悔した。

「・・・ごめん」

戸惑っているような、心配しているような、なんとも言えないティファの表情。
俺はまた視線を逸らした。

「・・・・・・・・・いいよ?」

ティファの小さな声に、ドクンと心臓が跳ねる。
逸らしたままの目を瞬いた。
目を上げると、ティファは小さな決意を滲ませた瞳で見つめ返してきた。
俺は一瞬後、首を横に振った。

「いや、いい。無理やりさせることじゃない。悪かった」

「・・・・・・・・・」

黙り込むティファを、そっと抱き寄せた。
温かな感触に目を瞑り、心を落ち着かせた。
そうだ、無理やりさせても、俺は本当は嬉しくない。
正常に働き出した思考に少しホッとした。

「ごめん・・・・・・」

「・・・・・・ねぇ、クラウド」

「・・・ん?」

「・・・・・・・・・させて」

「・・・・・・・・・・・・」

ティファの言葉を飲み込み、だんだんと胸が高鳴り出す。

「・・・わたしも・・・・・・何かしてあげたい」

「・・・・・・・・・」

「どうすればいいか、教えて?」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「い・・・・・・いいのか?」

「うん」

ティファのはにかんだ微笑み。
この誘惑に勝つなんてことは、もちろんできなかった。

 

 

ティファの温かな唇と舌が、包み込み、しごく。
俺の要望通りに、懸命に愛でるティファ。
時折、「これでいい?」と聞きたげな潤んだ大きな瞳で見上げられ、その度に自身がますます膨れ上がるのを感じた。
頷くと、安心したように行為を再開するティファ。
長い睫毛を震わせながら、俺のものを舐め上げ、しゃぶり、咥えてくれる。
俺とティファの体液が混ざり合ったものがべっとりと付いているのに。
そんなティファから目が離せない。
目にしている光景がまだ信じられなくて、たどたどしい動きが与えてくる快感に脳を痺らせながら、このティファの姿を目に焼き付けた。

「・・・あんまり見ないで」

焼け付くような視線を送る俺を気にして、ティファが言う。
俺は首を横に振った。

「いやだ・・・見ていたい」

ティファが首を横に振った。
俺も首を横に振った。
それに対し、ティファがもっと大きく首を横に振った。
俺が笑うと、ティファは頬を膨らませた。

「もう!」

ティファは毛布を引っ張ると、仰向けで寝ている俺の目を隠すように掛けた。

「・・・・・・・・・」

これはこれで、なんだか変態ぽいぞ。
目隠しをされた俺に安心したのか、行為を再開するティファ。
・・・・・・またやったな。

「・・・・・・っ」

視覚を遮断され、感覚をより大きくされた俺は、ティファの愛撫に思わず腿を小さく跳ね上げた。

「・・・・・・・・・」

毛布の下で、目を閉じた。
真っ暗な視界に、思い掛けず、幼少時代のティファの姿が浮かんだ。
水色のワンピ―スを着て元気に外を走り廻っていたティファ。
長い黒髪の清楚な見掛けとのギャップに、心惹かれた。
いつも大きな瞳をキラキラさせて、たくさんの友達に囲まれていた。
ティファと俺は、まるで太陽と影みたいだと思っていた。
何一つ器用にこなせない俺とは、対極に位置する存在。
そんなティファと俺が、一緒にいる。
そして、こんなことをしている。
奇跡としか思えなかった。

「こんなこと」をしてもらいながら、奇跡だなんて思うことをどこか滑稽に感じながら、そっと毛布をとりティファを見た。
美しく成長したティファが、目を閉じ、愛撫を続けていた。

「ん・・・・・・ん・・・・・・」

小さく鼻から声を漏らしながら、一生懸命俺のものを愛でるティファ。
愛しいと、心から思った。
そっとティファの髪を撫でた。
ティファが潤んだ瞳をゆっくり開いてこちらを見上げた。

「あ・・・」

目隠しをとってまた自分を見ていた俺に気づくと、羞恥と非難を顔に滲ませた。

「もう・・・」

また毛布を目に掛けるために手を伸ばすティファ。
その手を掴んで引き寄せ、キスをした。

「もういいよ、ありがとう」

ティファは悲しげに眉尻を下げた。

「・・・・・・やっぱり、ヘタだった?」

俺は激しく首を横に振った。

「そんなことない。すごくよかったし、何より・・・嬉しかった」

「ほんと?」

「うん。また、してくれ」

「・・・うん」

はにかんだティファの笑顔。
最高に、俺は幸せ者だと思った。
ティファをぎゅうぎゅう抱きしめた。
そのまま、転がるようにしてティファを下に組み敷いた。

思いを込めて、キスをした。
まるで今から情事を始める、最初のキスみたいに。
ティファの震える舌をゆっくり絡めとり、歯列をなぞる。

「んふ・・・」

口内をゆっくり泳ぎ回る俺の舌に、ティファの声が漏れる。
だんだんと増える唾液を飲み込む隙も与えないほど、ゆっくり長く。
俺の下唇と、ティファの下唇が糸で繋がったのを感じた。
唇を離して目を開くと、ティファも同時に瞳を開いた。
何も言わず、見つめあった。
昔から愛してやまない、深紅の瞳が俺を映す。
・・・愛しい。とても。
きっとティファも、俺を愛している。

「ティファ・・・」

ティファが大切過ぎて、怖くなる。
思いの大きさと同時に、失う恐怖を感じてしまうのは、しょうがないことなのかな。
言葉にできない想いを刻み込もうと、ティファに再び深く口づけた。
それと同時に、ティファの中にゆっくり自身も刻み付けていく。

「ん・・・あ・・・」

ティファが、眉を寄せて顎を上げる。
晒された白い首筋に、唇を押し付けて甘く噛み付くと、自身がすこし締め付けられるのを感じた。

「ティファ・・・」

呼びながら、ティファの奥に。
戻し、また奥に。

「ぁ・・・クラウド・・・」

繋がっている場所の刺激とティファへの想いで、脳が痺れていく。
キスを続けながら、ティファを揺さぶった。
愛しい人の中で感じることの幸せを噛み締めながら、だんだんと快楽に飲まれていく。

「ああ・・・・・・ティファ」

ため息と共に、名を呼ぶ。
呼ばずにいられない。

「クラウ・・・・・・ド・・・」

ティファが瞳を閉じたまま、呟くように呼んでくれる。

「クラウド・・・」

どちらかのものかわからない唾液で光る唇から何度も零れる、俺の名前。
胸が締め付けられた。
長い睫毛が震えるのを見ながら、また深く口づけた。

「んん・・・んっ・・・んん、あ、あ・・・」

顎を反らすように唇を離したティファは、そのまま甘く喘ぎ出す。
その声に刺激され、腰の動きが速くなる。

「あっ、あぁ、あっ、あ・・・」

切なげに眉を寄せるティファの顔から目を離さずに、何度も打ちつけた。
絡めた指を握りしめて、上半身を起こした。

「んああぁ・・・!」

ティファの「好きな体位」をとると、明らかに高くなる嬌声。
一度吐き出したおかげで、さっきよりも堪えられそうだった。

「ティファ・・・」

ズン、ズン、ズン
強く、突き上げた。

「んっ・・・いぁ・・・」

泣き出しそうなティファの顔。

「痛い、か?」

聞くと、朦朧とした瞳をうっすら開いて首を振るティファ。
右手は指を絡めたまま、左手はティファの腰を掴み、力強く打ちつけた。

「ひぁ・・・あっ、あっ・・・」

ティファの脚が、あられもなくだんだんと開いていく。
露わになった蕾を優しく撫で上げた。

「ああっ!あっ、あっあっ・・・あっ・・・やっ・・・あ・・・」

脚がしなやかに跳ね上がり、ティファが俺を締め付けた。

「く・・・」

たまらない。
快楽に飲まれているティファの顔を見つめながら、夢中でティファの中を掻き乱した。
じわじわと、快楽が俺のことも飲み込んでいく。

「ティファ・・・!」

覆いかぶさると、キスをした。
ひとつになりたい。
このまま、二人で快楽に融かされるように。

「んん、ん・・・」

「はぁ・・・はぁ・・・」

「クラ・・・ウド・・・」

「あぁ、好きだ・・・ティファ・・・」

「・・・・・・・・・・・・うん、わたしも・・・クラウド・・・!」

ティファが首にしがみつく。
俺も、強く抱き返した。

「好きだ・・・」

「うん・・・」

夢中でキスをした。
ティファのこと以外、何も頭にはなかった。
唇を離すと、ティファの瞳から涙が溢れて流れた。
それを指で拭い取ってやり、一緒に微笑むと、また唇を重ねた。

再び胸を離して、二人で揺れた。

長く長く、甘く。

 

 

「い、や・・・・・・なんか・・・また・・・あぁあっ、あ・・・」

もしかして。
期待に、胸が鳴る。

「ティファ・・・このままで、いいのか?」

「んっ・・・うん、うん・・・」

ティファの切なく、甘い声がだんだん高くなる。

「やっ・・・あ、あ、やっ、あぁ、・・・あ あ あ・・・!」

切羽詰まった、ティファの声。
先程イったときの声と重なる。
きっと、もうすぐだ。
俺にもだんだんと限界が近づいてきた。

「ティファ・・・!」

「や・・・もう、もう・・・・・・だ、め・・・」

「いいよ・・・ティファ。いいよ・・・」

つんと勃った蕾を、親指で擦り上げた。

「んぃ・・・!い・・・あ・・・いっちゃ・・・・・・いっちゃう・・・・・・」

すすり泣くような、ティファの声。
俺の頭の中も掻き乱されているようだった。

「いいよ・・・俺も、イク」

射精直前の、パンパンに張ったものが激しく出入りする。
絡めた指が、強く握られた。

「あ・・・あ・・・ああぁああぁぁぁ――・・・・・・」

ティファが大きく背を反らせて、悲鳴を上げた。
同時に、きつくきつく俺を包み込むように締め付ける、ティファの内壁。

「うぅ・・・く」

目を瞑り、最後の瞬間に向かい、激しく突いた。
切なく震えるティファの中を。

「・・・っ、中に・・・出したい、ティファ・・・!」

「・・・・・・ん・・・・・・き・・・て・・・・・・」

掠れたティファの声に、意識が飛んだ。

「・・・ぁあ・・・・・・っ」

温かなティファの中に、欲望と想いを、全て吐き出した。
何度も。
何度も。

 

 

 

汗ばんだ体が冷えないよう、猫のように俺にすり寄るティファの肩に毛布を掛けた。
しっとりした額に唇をつけると、ティファはまだぼんやりとした瞳を上げて微笑んだ。
ティファの頭を胸に抱え直し、心地よい疲れに目を閉じた。
しばらくお互いの呼吸だけが聞こえる穏やかな時間に浸った。
もう、このまま眠ってしまおうか。

「初めて言ってくれた・・・」

ティファの声に、目を開いた。

「・・・俺が?まさか。それは、ティファの方だろ?」

「・・・・・・?」

「初めてだろ?その・・・指でも、俺の・・・でも」

「・・・・・・っ!ちっ、違うわよ、バカ!」

「え・・・・・・。イってない・・・のか?」

「ち、違う、そうじゃなくて・・・もう、信じられない!」

「・・・??」

ティファは体を180°回転させてそっぽを向いた。

「もう、いい」

「ごめん、どういうことだ?」

わけがわからず、慌てて後ろから抱きしめた。

「・・・ベッドで初めて、好きだ≠チて・・・」

ああ、そっちの意味か。
馬鹿な勘違いに我ながら呆れた。

「・・・・・・そうだっけ」

「そうだよ」

思い返し、納得する。

「ああ・・・そうかもしれないな。だって・・・わざわざそんなこと言うなんて、恥ずかしいだろ」

「そう・・・?」

「うん・・・」

「そっか」

「でも・・・いつも思ってた。伝わってた、だろ?」

俺は、恥ずかしくて言えないセリフを代弁するような口づけをたくさんしてきたつもりだ。
ティファからも気持ちが返ってきていたから、言葉で伝えなくてもいいと思っていた。

「うん・・・。でも、やっぱり言葉にしてくれると、嬉しかった」

「そうか・・・」

ふと、口角を上げた。

「だから、今日はイったのか?」

「もう!クラウド!」

怒って腕から逃げようとするティファを抑え込む。
ちゃんと言っておきたい。
これからもきっとなかなか言えないだろうから、今。

「好きだ、ティファ。いつも・・・そう思ってる」

「・・・・・・うん・・・」

大人しくなったティファは、まわした腕に頬をすり寄せた。

「好きよ・・・クラウド・・・」

「うん」

ティファの艶々した頭に唇を寄せた。
大切にしたいと、心から思った。
そこでふと、思い出した。

「なぁ、ティファ。頼むから・・・あんまり興奮するようなことはしないでくれ」

「え?」

「ティファがあんなことをしなかったら、俺はあんなことはしなかった」

完全な責任転換。だけど、事実だ。
さっきは俺の精液を舐めるなんてことをしたから、ブレーキが外れかけた。
今後も、無理をさせたり傷付けるようなことはできるだけしたくない。

「あんなことって・・・?」

「・・・・・・・・・」

ティファはたぶん本当にわかっていない。
自分の行動がどれだけ俺を昂らせているのかを。
俺があれだけ悶々としてきたのは、何も自分のせいだけではない気がしてきた。

「まぁ、いい。明日は・・・一緒に風呂に入ろうな」

「お風呂?」

「うん」

「・・・・・・・・・考えておくね」

「今、約束してくれ」

「だめ」

「・・・・・・・・・・・・・・・わかった」

いいんだ。まだ二人きりの時間はたっぷりある。
焦らずじっくり楽しむんだ。
髪に唇をつけて、ティファの香りを胸いっぱい吸い込んだ。

・・・・・・幸せだ。
今日何度目かな、こう思ったのは。

満ち足りた気持ちで、瞳を閉じた。

 



 

 

 

 

 

FIN

 

 

大人の階段を一緒にステップアップしていく二人。微笑ましいじゃないですか〜。
だからわたしを変態と呼ばないでください。ブフフ←笑ってる場合じゃねぇ
ダラダラ長い裏小説にお付き合いいただきありがとうございました!

悶々クラウドが書きたくて始めたお話なので、後半のエロスシーンがどうにも進まずまとまらず、難しかったです。
でも懲りずに裏小説第2弾書き始めてます。むふふ。楽しいな〜♪

 

↓管理人のヤル気が出ます↓
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送