フェチシズム(後編)

結局、宴会の途中で抜け出して来てしまった。

「クラウド!ユフィの前でティファに襲い掛かるなよ!」

「お盛んですなークラウドさん!」

などと盛んに野次られたが、この際気にしない。
酔っ払いどもの目よりも、ティファの浴衣姿の方が重要だ。

ティファ達の部屋の前で深呼吸をした。
てっきり起きているものだと思っていたが、中から女達の話し声は聞こえなかった。
寝てしまったんだろうか。
起こしてまで・・・はさすがに気が引ける。
とりあえず、ティファにメールを入れてみた。

[ 起きてるか? ]

すぐに返信が鳴る。

[ うん。どうしたの? ]

思わず口元が緩んだ。

[ ちょっと出てきてくれ ]

部屋の中で人の動く気配。
すぐに暗い部屋からティファがそっと扉を開けた。

「きゃ!ビ、ビックリした!」

まさか部屋の前にいるとは思っていなかったらしく、ティファが飛び上がる。

「もう、クラウド・・・どうしたの?」

先ほどより少し乱れた浴衣のティファに、鼻の穴が広がるのを感じた。

「ええと、ユフィは?寝てるのか?」

「うん。ユフィ、結構お酒飲んでたからね・・・話してる最中にいきなりコテッと寝ちゃった」

「そうか」

俺は心の中でガッツポーズをした。これで邪魔者はいない。

「ところで、どうかしたの?」

小首を傾げて見上げてくるティファ。
ああ、たまらない。
すごく綺麗だ。
おろした髪もいいが、浴衣にアップの髪・・・かなりいいな。
首のラインが滑らかで、すごく綺麗だよ、ティファ・・・。
このままうなじに首筋に、キスしてしまおうか。

無言で舐めるような視線を這わす俺に、ティファが眉を寄せた。

「大丈夫?クラウド。酔ってる?」

「あ、ああ、酔ってはいない。あのさ、今から少し二人で飲みに行かないか?」

「え?皆は?まだ飲んでるでしょ」

「ああ。でももうベロベロでタチが悪い。ゆっくり飲みたいんだ」

まぁ、あながち嘘ではない。
それに奴等の飲みっぷりを知っているティファなら信じてくれるだろう。

「・・・んーーわかった。じゃあ、ちょっと待ってて」

身支度を整えに部屋に戻るティファ。
まさか、着替えないよなと一瞬不安になるが、すぐに浴衣姿のまま出てきたティファに安堵する。
わずかな乱れは直されていたが、それでいい。他の男には見せたくない。

宿の廊下を並んで歩いた。

「久しぶりに亀道楽に行くか」

「いいね。でも、この格好で外に出ていいのかな?ユフィは大丈夫だって言ってたけど、なんだか恥ずかしい」

「なんでだ?似合ってるぞ」

あえて、サラリと言ってみる。

「そう?ありがと」

にこりと微笑むティファ。
・・・可愛い。
新鮮な姿のティファとのデートに、胸が躍った。

 

 

亀道楽は程よく賑わっていた。
店に入ったとたん、ティファに視線を向けてくる男達からティファを隠すようにしながら歩いた。
普段二人で飲むときはカウンターに座るが、今日はもちろん、向かい合うテーブル席を選んだ。

「ええと、何にしようかな・・・」

品書きに視線を落とすティファを、こちらも品書きを見るふりをしながらガン見する。
落ち着いた照明が長いまつ毛の影を頬に落とし、唇は薄く塗られたグロスに艶めいていた。
髪をアップにしているせいで綺麗な顎のラインが強調されてティファの美しさが際立っていた。
胸元では谷間の始まりだけが、こっそり浴衣から覗いていた。
高い位置にある帯のせいで乳房の大きさが強調され、俺は静かに生唾を飲み込んだ。

おかしい・・・。
ティファの胸は見慣れているはずなのに。
なんでこんなに興奮してしまうんだ。

「決まった?」

「え?あ、いや、まだだ」

慌てて品書きに目を落とす。

「どうしたの?ぼーっとして」

「・・・いや、やっぱり少し酔ってるのかな」

頬杖をついて、嬉しそうな目を向けてくるティファ。
・・・可愛い。
口元が緩んでくるのを、必死に隠した。

「なんだ?」

「外でこうやって二人で飲むなんて久しぶりね。こんな機会、なかなかなかったから。誘ってくれてありがとう」

にっこり笑顔を向けてくるティファ。

「ああ・・・」

爽やかに微笑んだつもりだけど、うまくできたか自信がない。気を抜いたら口元がだらしなく崩れてしまいそうだ。

「わたしも、今日は飲んじゃおうかな!せっかく久しぶりのウータイだし」

「ああ、そうしろ。デンゼルとマリンも寝たことだし、気が済むまで飲もう」

「うんっ」

 

 

それから、ティファはかなりのペースで酒を飲んだ。
ウータイにしかない酒が数多くあり、セブンスヘブンにも置きたいなど言いながら次々と注文していた。

「ふぅ・・・ちょっと酔ってきたかも」

両手で頬を包んで、目を瞑るティファ。
・・・可愛いな。
なんで今日はこんなに可愛いんだ。

「大丈夫か?」

「うん。ちょっと暑いね」

ティファは襟を引っ張り、首元を片手でパタパタと扇いだ。
くっきりとした谷間が、襟の間に現れた。

「・・・・・・・・・」

目がくぎ付けになる。
鼻の穴が勝手に膨らみ、下半身にカッと熱が集まるのを感じた。
普段、ティファは胸元が大きく開いた服を着ることがない。
だから服から覗く谷間を見ること自体が新鮮ではあったが・・・なんなんだ、この浴衣が魅せる色っぽさは。

「クラウドって、やっぱりお酒強いよね?」

少し前かがみになり、覗き込んでくるティファ。
酒に潤んだ瞳と、上気した頬。
ぽよんとテーブルに乳房が乗っかり、襟が更に大きく開いた。

「・・・・・・!」

俺は目を見開いて、それを凝視した。
視線に気づき、その先を追うティファ。

「あ・・・」

自分の胸元が大きく開き谷間をこれでもかと披露していることに気づくと、慌てて襟を合わせた。

「やだ、ごめんなさい・・・」

顔を赤らめて、胸元に手をやるティファ。
そのしおらしい仕草に、俺の中の何かに火がついた。

「ティファ・・・そろそろ出ようか」

「え?もう・・・?」

「暑いんだろ?外の方が涼しいぞ」

「・・・うん」

もう少し飲みたそうな顔をするティファの手を引き、店を出た。

 

「もう帰るの?」

「いや、少し散歩してからにしよう」

「うん、それいいね!」

ほの暗いウータイの町を、手を繋いで歩いた。

「ウータイの雰囲気って独特だよね。わたし好きだな」

「・・・ああ、俺も嫌いじゃない」

相槌を打ちながら、俺は人目につかない暗がりを探した。
マテリア屋の裏の雑木林に目をつけた。

「・・・ティファ、ちょっとこっちに・・・」

周囲に目を走らせてから、ティファの手を引く。

「え?そっちは・・・」

僅かに尻込みするティファの手を、強く握った。

「いいから、来てくれ」

「クラウド・・・やだ、何するの?」

「頼む。もう、我慢できないんだ」

言葉を失うティファの腰に手を回し、強引に暗がりへ連れ込んだ。

戸惑うティファをかき抱いて、深くキスをする。
そのまま、ずっと触れたかったうなじへ向かって唇を這わせた。

「んん・・・」

襟元を開きながら、首すじから肩へ、舌を這わす。
酒のせいか、俺のせいか、ティファの体が熱い。
露わになった胸元にたくさんキスをしながら、片方の襟を肘まで落とした。
ブラジャーのホックを外すと、浴衣からまろび出る柔らかな乳房に息を飲んだ。
その先端に、夢中で口づけた。

「ん・・・やっ・・・、クラ・・・ウド!」

もう片方の乳房は、浴衣の上から乱暴に揉みしだいた。
どんどん乱れていく浴衣。
それが、俺の理性を消していく。
膝をついて、浴衣の合わせ目から手を差し入れた。
腿を撫でたあと下着に手をかけると、ティファの手がそれを阻止した。

「だめっ、外で・・・こんな・・・」

「だめだ・・・ティファ。とめられない」

自分でもわかる。
目がギラギラと情欲で揺らめく。
そんな目で見上げた俺に、真っ赤な顔で言葉をなくすティファ。
それを都合よくお許しと受け取った俺は、下着を引き下ろした。

「あっ・・・!」

膝をすり合わせて抵抗するが、難なく足首まで引き下ろす。
片足の膝裏を持ち上げると、ティファはおずおずとそれに従った。
その脚から下着を引き抜くと、つま先にキスをした。

「・・・っ、汚いよ、クラウド」

「汚いわけ、ない・・・」

つま先から、足首を舐め上げた。
息を荒げながら唇を離し、浴衣から出たティファの脚を眺めた。
すらりとした太腿までが月明かりに艶やかに光り、官能的だった。
その光に誘われるように、上へ上へと舐め上げた。

「きゃ・・・・・・・・・や・・・・・・」

羞恥とくすぐったさに、ティファが身を捩る。
そのまま、ふわりとした茂みに達すると、舌を伸ばし、ティファのクリトリスを探した。

「あ・・・!だめ・・・だめ・・・!」

ティファの腰が逃げる。
俺の頭を押さえてくるが、構わず舌で追う。
探し当て、丹念に愛撫するとティファは力なく後ろの木に背を預けた。

「あ・・・あ・・・・・・いやぁ・・・あ・・・」

欲望のままにティファを味わいながら、柔らかで張りのある尻を揉みしだいた。
見上げると、ティファは指を噛み声を抑えていた。
月明かりに浮かび上がったティファの浴衣は大きくはだけ、片方の乳房は丸出しに、もう片方は乳首までが覗いていた。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・」

まずい。
どうしようもなく、興奮する。

「綺麗だ・・・・・・ティファ」

陰部から唇を離さないまま、呟く。
口の周りは俺の唾液とティファの愛液で、もうベタベタだ。
興奮に、舌の動きが止まらない。
時折、ティファの乱れた浴衣姿を眺めては、鼻息を荒くしながら舐めまわす。
まるで変態・・・みたいだ。
認めよう。俺は、浴衣フェチなんだ。

 

指を、差し入れた。
滴るほどのティファの愛液。

「すごいよ・・・ティファ。ティファだって、外でして興奮してるんだろ」

「ち・・・ちがう。クラウドが・・・・・・・・・」

「・・・・・・俺が?」

「・・・・・・・・・なんだか、すごく・・・興奮してるから・・・」

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・浴衣・・・・・・好きなの・・・?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうみたいだ」

バレてしまった。
俺は気恥ずかしさを誤魔化すように、指を激しく上下させた。

「やぁ・・・!あ、あ、あん・・・!」

熱い。
熱くて、熱くて、中の指が蕩けそうだ。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

だめだ、我慢できない。
すぐに指を抜くと、ティファに後ろを向かせた。

「あ・・・・・・・・・やだ・・・・・・」

木の幹に両手をつかせると浴衣をめくり上げ、つるんとした白い尻を露わにさせた。
それを鼻息荒く両手で好きなように揉んだ。

「・・・ごめん、ティファ。早いかも、しれない・・・」

興奮のせいで、長く持たせられる気がしない。

「ん・・・うん・・・・・・」

コクンと頷くティファを、一気に貫いた。

「んんん・・・・・・!」

見慣れない白いうなじを強張らせるティファ。
そこに吸い付きながら、激しく腰を振った。

パンッ パンッ パンッ パンッ

汗ばんだ肉のぶつかり合う音が響く。

「あっ、あっ、あっ!あ!」

動きに合わせて嬌声を上げるティファ。
手を回して、浴衣から出て跳ね回る胸を抑えつけた。
コリコリに勃った乳首を、すり潰す。

「んんっ!」

背を反らせ、きつく締め付けてくるティファ。

「ああぁあ・・・・・・あぁあ・・・ティファ・・・!」

いつもは声を上げない俺の口から、低い呻きが出る。
屋外という異常な状況と、ティファの淫らな浴衣姿に、否応なしに興奮が高められる。
欲望のままに、ティファの丸い尻に腰を打ちつけた。

快楽が、膨れ上がる。

「ティファ・・・ティファ・・・!」

直前に引き抜くと、扱きながら噴き出す飛沫をティファの陰部と・・・浴衣にふりかけた。
歪んだ欲望が満たされる感覚に、息を吐きながら瞳を閉じた。

 

 

宿への帰り道。
冷静さを取り戻すと、呟いた。

「俺は・・・・・・変態だな」

「うん」

「・・・・・・否定してくれないのか」

「だって、変態だもの!」

手を繋ぎながらも、そっぽを向くティファ。

「外でだなんて・・・信じられない・・・」

酔いも醒めた今、ティファは自分達のしたことを後悔しているようだった。

「ごめん・・・。でもどうしようもなかった」

「もう・・・。それに、浴衣こんなになっちゃって。どうしよう・・・」

「大丈夫だ。乾けばわりと目立たない」

「もう、馬鹿!」

真っ赤になって頬を膨らませるティファだったが、浴衣のせいか、俺の目にはただただ可愛くしか映らない。

 

 

翌日、シエラ号での出発までの時間、俺はこっそりティファの浴衣を一着買った。

 

 

 

 

 

FIN

 

 

浴衣姿のティファは、それはそれは色っぽくて可愛いと思います。誰がクラウドを責められよう。
クラウドはガーターベルトとかああいう露骨なものより、奥ゆかしいこういうもののフェチに目覚めそうな気がします。
帰ってから浴衣を差し出すクラウドにティファは引くんでしょうね(笑)ティファは着てくれるんだろうか。
今回は題名も題名なので、ちょっと過激な表現もあったと思いますが大丈夫だったかな(汗)

さてさて、こんなところでなんですが、裏小説のリクエストを受け付けたいと思います
というか、ネタの提供をお願いします(笑)
みなさんの「×××なクラティ」「×××するクラティ」というこんなのが読みたいという意見からインスピレーションをもらえればありがたいなと思いました。
すごく勝手ですが、ピーンときたものを書かせてもらおうと思います!
採用させていただいた内容についてはMEMOでお知らせします。
あと、リクエスト内容についての返信は控えさせていただきます。
ではでは、お願いしまーす!!お気軽な気持ちでどーぞ♪
こちらから↓

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