Burn with jealousy (後編)

クラウドがティファに少々乱暴なことをします。
苦手な方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

薄く開いていたティファの部屋のドアを開け、足音も消さずに中に入る。
気配を感じたティファが目を覚ました。
寝ぼけ眼を瞬くティファが言葉を発する前に、布団を撥ね退け覆い被さると唇を重ねた。

「・・・・・・んん・・・・・・」

僅かな抵抗を感じたが、構わずに続ける。
できるなら今は少しの抵抗も感じたくない。
俺の全てを受け入れて、愛しているのは俺だけなのだと早く言って欲しい。
今は応えてくれないこの唇だって、俺のものなんだ。
舌を絡めてこないティファの口内を、夢中で犯した。

早く、夢の中で見たイメージを頭から消し去りたい。
あいつに犯されたティファの心と体を、早く俺のものに。
夢だとわかっているのに、その想いが止まらなかった。

寝巻きを首元まで捲し上げると、そのまま柔らかな乳首に吸い付いた。

「・・・・・・っ!」

瞳を強く瞑り、顔を背けるティファ。
拳を唇に当て必死に声を抑えていた。
早く、聞かせて欲しいのに。
夢の中ではあんなに喘いでいたくせに。
あいつではなく、俺の施しで甘く甘く鳴いてみせて欲しいのに。
声を上げさせたくて、優しく舌で転がした後、強く強く、吸った。
ビクリと背を跳ね上げるも、ティファは声を出さなかった。
舌を固く尖らせてすり潰しても、乳房を揉み上げながら歯を立てても、ティファは声を上げなかった。

なぜそんな頑なに、声を出さないんだ。
思わず睨みつけるような目でティファを見上げた。
わかってる。
こんな抱き方されて、感じてなんかいないって主張したいんだよな?

瞳を閉じ眉をきつく寄せ、顔を背けたままのティファに怒りにも似た感情が湧き上がる。
あいつに抱かれるティファと、俺を拒絶するティファが重なる。
本当に、あいつのこと・・・好きになりかけたり・・・してるのか?
今日あいつに会ってときめいて。態度の悪い俺よりあいつの方がいいと思っているのか?

俺のものだと思っていたのに。

乱暴に下着ごと引き下げると、指で確認した。
・・・全く、濡れていなかった。

「・・・・・・・・・」

キスも、胸への愛撫もしたのに。
俺だけ自身を固くさせて、ひどく惨めな気持ちになる。
無言で抵抗してくる脚を抑えつけて無理やり大きく開かせ、舌で、渇いた場所を舐め上げた。
掴んだ足首がビクリと跳ねる。
たっぷり唾液を塗して、縮こまる蕾をなぶる。
相変わらず声は上げないけれど、ティファの腰がビクビクと震えるのに満足した。
ティファは顔を背けたままだったが、しばらく続けているとだんだんと俺の唾液以外の潤いが増えてきた。
俺は内心、ほくそ笑む。
小さな声すら漏らさないくせに、体は正直だな。
どんどん溢れ始める愛液に、こちらもひどく昂ぶってくる。
舐めながら、あいつの顔を思い描く。
どうだ。お前もティファにこんなことをするのを夢見るんだろう。
俺だけなんだ。
これを許されるのは、俺だけなんだ。
そうだよな?ティファ。
そうじゃなければ、俺は・・・・・・。

唇を離し手の甲で口元を拭うと、ティファをうつぶせにさせた。
無理やり体を回転させられるティファと、一瞬、目が合った。
悲しげな、責めるような眼差し。

「・・・・・・・・・」

その視線が、脆くなった俺の心を更に突き刺した。
俺の中で、何かが壊れた。

もう、いい。
確かめたかっただけなのに。
ティファの肌を感じて、確かに俺のものなのだと感じたかっただけなのに。

わかってる。
勝手に突き放して勝手に乱暴に抱いて。
怒るのも当然だよな。
でも・・・俺だって怒っている。
俺の知らぬ間に、他の男と、あんなに仲良くして。

一気に、奥まで突き入れた。

「・・・・・・っ!!」

ティファが体を強張らせて、息を止めたのがわかった。
まだ、声を上げないつもりか。
ずいぶん強情じゃないか。

パン!パン!パン!パンッ!

快楽のためじゃない。
ティファを責めたくて、力の限り腰を打ちつけた。
ティファの尻が、弾かれて激しく揺れる。

ティファを責めるなんて、間違ってる。
そう頭の隅ではわかっているのに、すがった手を振り払われたような感覚に、理性がうまく働かなくなってしまった。
無理矢理にでも、俺のものなんだと実感したい。

手をまわして、乳首をきつくつねった。

「・・・・・・!」

ティファが無言で悶える。

「・・・・・・ん、ん・・・」

抑えた、ティファ苦しげな声が漏れた。
ティファの必死な抵抗に、俺の嗜虐心に火がついた。
どこまで耐えられるか、試してやる。
上半身を起こさせ、膝をつかせる。
両手首を掴んで、後ろから激しく突き上げた。

「ぅあっ・・・!」

ティファが、やっと悲鳴を上げた。
根元まで突き入れて、ギリギリまで引き抜き、また根元まで。
ティファの体が大きくバウンドするほど激しく突き上げた。
何度も何度も。

「・・・やめ、て・・・クラウド・・・!!」

「・・・・・・・・・」

最初の言葉がそれか。
なら、拒絶できなくなるほど、感じさせてやるから。
ティファを乱暴に仰向けにさせると、すでに膨らんだ蕾を擦り上げながら突き上げた。

「んんん・・・!」

これが好きなんだろ。
あいつはこんなこと知らないだろ?
俺だけなんだ。
知っているのも、できるのも。
これから先も、俺だけ・・・・・・だよな?

「ティファ・・・」

思いがけず、情けない、すがるような声が出てしまいハッと唇を噛み締めた。
行動とは不釣り合いなその声に、ティファが寄せていた眉頭を緩めた。

「・・・・・・・・・クラウド?」

ティファの優しい声色に、俺は動きを止めた。

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・どうしたの・・・?」

「・・・・・・・・・」

「なんでこんなこと・・・するの?」

「・・・・・・・・・」

目も合わせようとしない俺の顔を覗き込んでくるティファ。
俺は顔を背けた。

「・・・・・・・・・」

ティファはゆっくりと俺を抱きしめた。

「なんでそんな悲しそうな顔してるの?ちゃんと・・・言ってよ」

俺は、ティファの腕の中で心が落ち着くのを待つと、単刀直入に聞いた。

「・・・・・・ティファは・・・・・・誰が好きなんだ?」

ティファは腕を解くと、然も驚いたとばかりに目を丸くさせた。
しばらく言葉を失っていたティファだったが、ふと表情を和らげると言った。

「わたしが好きなのは、クラウド・・・だよ」

「・・・・・・本当に?」

「うん」

「・・・・・・・・・・・・他に、気になるやつとかは・・・いないのか?」

「どうしてそう思うの?」

「・・・・・・・・・・・・」

「もしかして、今日来てた人の事言ってるの?」

心臓がズキンと跳ねる。
ここで思い当たるということは、やっぱり・・・。
思わず眉間にしわを寄せた。

「・・・・・・やっぱり」

呟いて、ティファは呆れたように小さく溜息をついた。

「確かに素敵な人だと思うよ。見るからにモテそうよね?でも、わたしは好きだと思ったことないよ」

「・・・・・・・・・」

「どうしてそう思ったの?」

「・・・・・・楽しそうに話していたから。あいつの話もしてきたし・・・」

「それだけ?」

「・・・・・・・・・」

それだけだった。
言葉にしてみると、なんと根拠のないことか。
それだけなら、他の常連客にも言えることだ。
ただ、今回は相手がいい男だったから。
ただ、それだけだった。

「もう・・・・・・子供みたい」

「・・・あんないい男・・・あんまりいないだろ」

ティファは、キョトンとしてから俯いた。

「・・・あのね。その・・・・・・クラウドだって、相当な方だと思うよ」

「・・・・・・・・・?」

「それに、わたしはクラウドの良いところも悪いところも全部含めて、好きになったの。かっこいい人がいたって、他の人をそんな簡単に好きになったりなんてできない」

「・・・・・・・・・」

「じゃあ・・・・・・クラウドは綺麗な人が現れたら、その人のことすぐ好きになっちゃうの?」

「ならない」

「じゃあ、わたしのことも信じて」

「・・・・・・・・・うん」

ティファに諭すように言われ、先ほどまでの激情が嘘のように消えていった。
よくよく考えると、確かにあまりにも短絡的だった。

「・・・・・・・・・ごめん」

ティファの手をとって、指を絡めた。
さっきの態度。
たった今までしていたティファへの仕打ち。
心から申し訳なくなってきた。

「・・・・・・うん。でも・・・クラウドがやきもち妬いてくれて・・・ちょっと嬉しい」

顔をあげると、ティファはほんのりと頬を染めていた。

「でも!これからはちゃんと話して。でないと、本当にどっか行っちゃうから・・・」

「うん・・・・・・ごめん」

ティファを抱き寄せた。
そっと抱き返してくれるティファに安心する。
散々ひどいことをしたのにこうやって受け止めてくれるこの温かさを、心底ありがたいと思った。

「乱暴なことして、ごめんな・・・」

「ううん・・・」

「続きは、ちゃんと優しくするから」

「・・・・・・続きは、するんだ?」

「・・・・・・もちろん」

腕の中でクスクス笑うティファを、力いっぱい抱きしめた。

 

 

 

 

「好きよ・・・クラウド・・・・・・だい、好き・・・」

ティファは甘い声を上げ、いつもよりもたくさん「好き」と言ってくれた。

「俺もだ・・・ティファ。好きだ。ティファだけ・・・なんだ。好きだ・・・・・・」

この際だ。
俺も。
抑えられない気持ちを素直に口にした。

「うん・・・うん・・・。わたしも・・・クラウドだけだよ・・・」

「ティファ・・・・・・」

こうやって繋がりながら、想うまま言葉にするのがなんと心地良いことか。
愛情と快楽が解け合って、それに溺れるような感覚。
永遠にこうしていたいと思ってしまう。
なのに、やっぱりこの時間の終わりはやってくる。
膨らんでいく俺に気付いて、ティファが喘ぎながら言う。

「あ、あっ・・・クラウド・・・中、に・・・・・・出して・・・!」

「ティファ・・・!」

俺のものなんだと印をつけるように、ティファの最奥に。
射精しながら、ティファに口づけた。
俺のものでいてくれるんだと深く深く実感しながら。
それと同時に、この先も、絶対に誰にも渡さないと心に誓った。

 

 

これ程までの独占欲が、俺の心に根深い根をはっていたなんて。
幼少期の反動なんだろうか。
恥ずかしいほどティファに執着している自分がいる。
これから先も、ティファを困らせることがあるかもしれない。
その時は今日のことを思い出してちゃんと言おう。
そしてしっかり伝えるようにしよう。
ただただ、ティファが好きなんだと。

 

 

 

 

 

FIN

 

 

わたしの中でクラウドとティファの力関係はこんな感じです。
勝手なことしたり振り回すのはクラウドの方だけど、弱いのも執着してるのもクラウドの方、という。
ティファは優しいな、大人だな。
でもそうじゃなきゃ「めんどくさい」クラウドの相手なんてやってけないもんな。
ティファに感謝しろクラウドめっ!!(愛)

改めまして、嫉妬ものリクエストをくださった方々、ありがとうございました♪

さてさて、今年最後の更新が裏モノという事態にちょっと後悔が残りますが(笑)そんな年もあるよねいいよね!
今年も楽しくサイト運営できました。それも温かく応援してくださる皆さまのおかげであります!
ではでは、よいお年を!!

↓管理人のヤル気が出ます↓

 

 

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