Toy (後編)
「少しだけって・・・言ったのに」
しつこく胸の先端を舐め続けるクラウドに文句を言うティファ。
アイマスクに隠されて表情はわからないが隠されきれていない頬は赤い。
うっすら開いた唇から漏れる吐息が甘いのを感じてクラウドは小さく笑った。
「本当は嫌じゃないだろ?」
「・・・・・・嫌」
「・・・・・・」
クラウドはつぅと指先でティファの太腿を撫でた。
「ひゃっ」
ヒクリと足が跳ね上がる。
そのまま内腿まで滑らせるとティファが足をバタつかせた。
「クラウド!やだやだ」
「いつもと反応が違う」
「・・・なんだか・・・すごくくすぐったいの」
「ふうん」
「だから、もうやめて?ね?」
「・・・・・・なぁティファ?もしかして抵抗あるのか?その、こういうアイテムを使うことに」
「・・・・・・うん」
「そっか」
その後しばらく黙り込むクラウドに戸惑いを覚えたとき、突然つぅと鎖骨をなぞられティファは身をすくめた。
「きゃ!」
「なぁ。変な罪悪感持たないで楽しんでみないか?俺は・・・ティファと一緒に気持ちよくなれるなら色々試してみたい」
耳元で囁かれる優しい声に、頑なだったティファの心が揺らぎ始めた。
確かに自分は性に関して厳格な方ではあるとティファは思う。
スラムで聞いた周囲の性事情に眉間に皺を寄せたことも多々ある。
セックスは愛し合う者同士のものであるし娯楽としてなんて考えられなかった。
アイマスクをしてのこの行為だってなんだか悪いことをしている気がして心が落ち着かなかったけれど、クラウドの言うように試してみてもいいかもしれない。
クラウドとなら。
「うん・・・わかった」
「本当に?」
意外そうなクラウドの声。
「うん」
「ええと・・・無理はしなくていいんだ」
「うん。大丈夫」
「・・・・・・じゃあ、嫌になったらすぐに言ってくれ」
ティファはクスリと笑った。
こんなクラウドとだから、してみようと思えるのだ。
「うん、わかった」
「・・・・・・」
クラウドのひとつ深呼吸する音が聞こえた。
それにつられてティファも胸を鳴らせて身構えた。
どこから触られるのだろうと緊張していたが、なかなか触れてこないクラウド。
「・・・?」
「綺麗だ・・・ティファ」
「!!」
クラウドの夢見るような呟きで漸く電気をつけっ放しだったことに気づいた。
「あっ明かり消して!」
「なんでだ?本当に綺麗だ。こんなティファに目隠しなんかして・・・俺は贅沢者だと思いながら見てた」
「ばっ・・・!」
突然乳首に感じたクラウドの唇の感触に思わず息を飲んだ。
やわやわと乳房を揉みながら吸い上げられ、ティファは顔を背けて呻いた。
「んんん・・・!」
「ティファ・・・」
「はぁ、はっ・・・あ」
開いたままの唇にぬるりと舌が入ってくる。
顔が近づいてくるのがわからないからキスの準備ができない。
うまく対応できぬままねっとり舌を絡みとられ、クラウドのペースに飲まれていくのをティファは感じた。
「待って、待って・・・クラウド」
「うん?」
「ああっ!」
両の乳首をコリコリ潰され体が強張る。
「大丈夫。痛いことなんてしないから。感じて」
(・・・感じて・・・)
ティファの頬がポワンと赤くなる。
(クラウドがこんなこと言うなんて)
囁かれたその甘い響きに胸が鳴って、ティファは不覚にもその一言で体が素直な性感帯と化したのを感じとった。
そこからはまるでクラウドのおもちゃになったように、ティファは彼の思い通りの反応をみせた。
心が受け入れたとたん、クラウドの指使いは同じなのにさっきとは違う感覚がすることにティファは驚いていた。
アイマスクをしているからこそのくすぐったさが快感を加速させているようだった。
また、自分が服従しているような錯覚とそれに反し愛しげなクラウドの施しがとても心地よかった。
「あ・・・・・・クラウド・・・」
呼ぶ声に熱心な愛撫で応えるクラウド。
全身へのキスでティファはトロトロに溶けていた。
しかし一番大事なところはまだ触れられていなかった。
「・・・クラウド・・・お願い、もう・・・」
内腿をすり合わせるティファにクラウドはゴクリと唾を飲み込んだ。
「触って欲しい?」
珍しく素直にコクンと頷くティファ。
(これは・・・アイマスク効果なのか)
それにしても、今のは目隠しなしで見たかった。
どんな顔をしていたのかな。
たまらず指を滑らせるクラウド。
「んぁ!」
「ああ・・・すごいな」
ぐちゅぐちゅ音を鳴らせて擦るクラウドの指に暖かい愛液が絡みつく。
「まだここは触ってもいないのに。やらしいな」
「そんな・・・」
敏感な蕾を素早く擦ると、ティファは大きくのけぞった。
「んふ・・・!」
とっさに口を押さえるティファの手首を掴んだ。
「そうやって声を抑えるなら腕輪使うぞ」
とたんに眉を下げてふるふると首を振るティファ。
クラウドはハッとした。
「嘘だ。ごめん」
目隠しをして喘ぐティファを見ているうちにサディスティックな気分になっていた。
いけない。
ティファを怖がらせるようなことをしてはダメだ。
だって今から、アレを使うんだから。
クラウドの心臓が早鐘を打ち始めた。
(嫌がる・・・かな。泣かれたらどうしよう)
ゆっくりゆっくり指を滑らせながらキスをした。
「んふ・・・ん・・・」
抱きついてくるティファの唇、頬、瞼にたくさんキスをした。
(どうか怖がらないでくれ)
キスをしたままそっと猫の手をしたローターに手を伸ばす。
アイマスクはこのために着けてもらったんだ。気づかれる前に使えるように。
掴むとスイッチは入れずにティファの秘部にそっと当てがった。
ヒクリと跳ねる体。
「な、なに?冷たい・・・」
アイマスクの下の不安そうな顔が見えるようだった。
「さっきの猫の手だ」
「・・・キーホルダー?それで何するの?」
不安そうな声。
クラウドは緊張にゴクリと唾を飲んで、そっと撫でるように動かした。
「・・・・・・」
ティファが戸惑う。
「・・・やらしい猫だな」
「・・・・・・やらしいのはクラウドでしょ。ねぇ、それ・・・」
スイッチを入れた。
「!!!」
ヴーーーーンという音と共に、ティファの体が大きく背を反らせ強張った。
「やっ!いやあぁぁ!」
逃げる腰をがっしり抱きかかえ、場所がズレないように優しく押し付けた。
「やだ、なにそれ・・・ん、ああ・・・・・・あ・・・!」
ビクビク震えながら尚も逃げようとする体。
「大丈夫だ、ティファ、怖がるな」
ヴーーーーという機械音が部屋に響く。
「ん・・・ふ・・・ふんん・・・!」
「ティファ・・・ああ、好きだ、ティファ!」
ティファのクリトリスにローターを押し付けているという事実に興奮し脈絡のない告白をするクラウド。
「や、ああ・・・あ、あ、あぁー・・・!」
次第にティファから、逃げようとする意思は薄れ、快楽に飲まれたように息を荒げるだけとなった。
「ああ、だめ・・・だめ・・・」
ビクビク腰を揺らすティファから愛液が溢れ出す。
「はぁ、はぁ」
我知らず興奮に息を荒げるクラウドは、本能の赴くまま、ティファの腰を高く持ち上げると舌を中に深く埋めた。
唇のすぐ横でローターが振動していた。
「んっ・・・く・・・ううぅ!」
唇を歪め歯を食いしばるティファを見て、手を伸ばしアイマスクを剥ぎ取った。
アイマスクがとられたことにも気づいていないような、涙でドロドロになった愛しいティファの恍惚の顔。
「ティ・・・ファ・・・」
興奮に胸が裂けそうだった。
舌が入っていた場所に指を差し入れた。
ローターはそのままに、指二本でティファの中を押し上げながらピストンした。
「や、や、や・・・だめ、だめ、だめ!それダメっ・・・!」
ティファの緊迫した声と共に中がぎゅうぎゅうと狭くなっていく。
とっさに指を抜きローターも離した。
「・・・・・・っ!」
快楽を止められ身悶えするティファの中に、怒張した自身を沈めていった。
「うぁ・・・き、つ・・・!」
歯を食いしばり、最奥まで。
「ひ・・・あ・・・あ・・・」
だらしなく開いたティファの口元を見ながら、クラウドは腰を打ちつけた。
ぐちゅ!ぐちゅ!ぐちゅ!
これ以上ない程卑猥な音が大きく部屋に響く。
ヴーーーーン!
激しく出し入れしながら、再びローターを当てがった。
「んんんぁああ!!」
快楽に涙を流しながらティファが身悶える。
「うああぁ・・・締まる・・・!」
信じられないほどの締め付けの中、ティファのイイトコロを突き刺した。
何度も何度も。
「クラ・・・ウド・・・!頭が、変になっちゃう・・・!」
「ああ、俺も・・・おかしくなりそうだ・・・」
「やだ、あ、イク、やだ、あ、あ、あ・・・・・・!イ・・・ク・・・!あ・・・」
外と中、どちらでイったのかわからない。体の中で快楽がただただ爆発する。
悲鳴みたいな声を上げてティファは絶頂を迎えた。
手放した意識がゆっくり戻ってきても、まだティファは瞼を開けられなかった。
「は・・・・・はぁ・・・・・は・・・・・」
震える呼吸をなんとか整えた。
激しいオーガズムの余韻に頭も体も動かない。
感じるのはヒクヒクと残る痙攣だけ。
と、そこで気づく。
(・・・あれ?クラウドの、まだ中で大きい・・・?)
瞳を開けると、眉間にシワを寄せて苦しそうな表情で静止しているクラウドと目が合った。
「終わりじゃないからな?俺・・・まだだから」
にっこりと笑うクラウド。
「えぇっ?」
さっきの余韻でぐったりする体を再び突き上げられるティファ。
「だ、め・・・!イった・・・ばっかり・・・!あぁ!」
「あんなに締め上げて。堪えられないところだっただろ。お仕置きだ・・・」
遠慮無しの動きと再び始まるモーター音。
敏感な蕾に押し付けられる猫の肉球が激しく震えた。
ドロドロに溶けた場所を好きなように弄ばれ、涙も声も止まらず二度目の絶頂を迎えるティファの中へ、クラウドの精液が注ぎ込まれた。
たくさん、たくさん。
翌朝、大人のおもちゃに囲まれて目を覚ました二人は、赤面しながら部屋を片付けた。
「クラウドのバカ!勝手にあんなもの使って!」
「ごめん。でも・・・すごく、興奮した」
「・・・!知らない、もう、バカ!!全部捨てるんだから」
「えぇ、本当に?」
頬を膨らますティファの顔を覗き込むクラウド。
「猫の手も本当に捨てちゃうのか?」
「・・・・・・・・・」
言葉に詰まってみるみる顔を赤くするティファに、クラウドは目を輝かせた。
嬉しそうに無言で頷くと、いそいそと猫の手を箱に入れ、クローゼットの奥にしまい込んだ。
俯いて赤くなるティファを見てクラウドは満足した。
以来、行為の最中にティファに「にゃんにゃん、するか?」と聞くのがクラウドの楽しみになった。
FIN
はいどエロー!!
書きながらああわたし狂ってんなと思いました。すいませんでした。
やっちまったな。
でもここまでやったらもう何も怖くない気がしてきた。
ティファは結構気に入ったようです(笑)
すれ違いが長かった二人だから開花した後はこうやって楽しんだっていいじゃない。
最後まで読んでいただきありがとうございました(^_^)
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