One‐Shot (後編)

 

 

 

今日はとことんティファを味わうんだ。
自分の体にティファの匂いと感触を染み付けるように。
ティファの体にも自分の匂いと感触を染み付けるように。
クラウドはそう決めていた。

 

 

「ティファ、勝手に入れちゃダメだぞ・・・」

寝そべったクラウドの上にまたがったティファが腰を前後に小さく揺らしている。
揺れる両の胸の膨らみは下から優しく撫でられていた。

「ん・・・ん・・・」

恥じらいに目を閉じたティファの股の間から何度もクラウドの先端が見え隠れする。
裏側を往復する刺激といやらしい水音にクラウドは太い息を吐いた。
ぬるりと滑って、何度も入りそうになる。

「まだだぞ・・・」

「・・・・・・どうして?」

「もったいないから」

むくりと起き上がるとティファの背中を支えながらゆっくり後ろに押し倒す。

「入れたいのか?」

「・・・・・・」

いつもの通り答えないティファ。
でも言葉で言う以上に瞳が欲しがっているティファに思わず笑った。

「・・・・・・いじわるね」

「ティファは強情だな」

一度唇を合わせると、下へと移動し始めるクラウド。
胸、腹、太腿と順々に唇を滑らせていく。
長い睫毛を伏せて身体中にキスを落としていくクラウドの表情にティファは見惚れていた。
自分の体が特別なものであるような感覚に陥るクラウドの熱心な施しに、ティファはうっとりと瞳を閉じた。

(クラウドが大切にしてくれてる・・・気持ち、いい・・・)

柔らかな唇を押し付けたり滑らせたり。
温かな舌が肌を味わうようにゆっくり這ったり。
終始体のどこかを優しく撫でる温かな手のひらに、ティファは愛する人からの確かな愛情を感じて幸福感に浸った。

キスが膝小僧に落とされくすぐったさを感じたとき、ふと、閉じたままの両膝がゆっくりと持ち上げられた。
目を開けると、露わになった脚の間をクラウドがじっと眺めていた。

「や、やだ・・・あんまり見ないで」

「ティファのここ、いやらしい形してる。知ってるか?」

「え?」

クラウドは両側の肉の膨らみを指で撫でた。
驚くほど柔らかく、ぷにぷにと弾力のあるその膨らみの感触を指で楽しむクラウド。

昔、ザックスと一緒に見たいかがわしい雑誌。
そこでみた女の陰部はこんなに肉厚ではなかったように思う。

赤く色づく部分を全て覆い隠すようなぷっくりしたティファのこの部分が、クラウドはとても好きだった。

「ティファのここ・・・好きなんだ。可愛くて・・・最高にやらしい」

「や、やだ・・・」

急に変なトコロを絶賛され戸惑うティファ。
指で好きなように捏ねるクラウドから逃げようと腰を捻った、そのとき。

ツプリ。

閉じていた肉壁の間に指が滑り込んだ。
感度の高い、その間に入り込んだ指がゆっくりと前後に動き出す。

「あっ!」

ティファの腰が跳ねた。
肉に埋もれ、指がほとんど隠れてしまうその様をクラウドはじっと見つめた。
包み込まれる指を前後にスライドさせると、指先に小さな膨らみ。
ゆっくりスライドさせながらその膨らみを的確に擦る。

「あ、いやぁ、あっ、あっ!あ!」

擦る度に上がるティファの可愛い声に耳をすませながら、乳首を口に含んだ。

「んんっ!」

相変わらず感度のいい、愛おしい体。
体にある突起を擦るだけでこんなに跳ねる、いやらしい体。

「ティファ」

今日ものめり込んでしまう。
毎度、半分夢を見ているような錯覚に落ち入る。

「ティファ」

無性に舐めたくなる欲求に駆られ、ティファの脚を開かせると間に顔を埋めた。
大きな声が出ないように唇を押さえるティファの声を聞きながら、温かでぬめる場所を満遍なく舐めまわした。
感じさせなくてもいい、ただただティファを舌で味わいたかった。

敏感な場所以外をじっくり這うクラウドの舌に、ティファの息が乱れていく。
ヒダの外も中も、ティファの色づく場所全てに舌を這わすクラウド。

「クラ、ウド・・・」

わたしのこと、味わおうとしてるの・・・?

陰部を舐めながら興奮し乱れる息が抑えきれないクラウドを見て、ティファの胸がトクトクと疼いた。
女の人にも負けないくらい綺麗な顔しているくせに、クラウドが男であることを妙に実感する。

這い回っていた舌が、ゆっくりと中に入ってくる。

「っあ・・・、ん」

軽い圧迫感に身が疼く。
特別長いわけではないクラウドの舌が、浅い部分でうねる。
目を閉じ夢中になって貪るようなクラウドの舌使いと流れ込んでくる情欲に、ティファの愛液は止まらなかった。

「ティファ、すごい。ぐちょぐちょだ・・・」

「はぁ・・・や、だ、クラウド・・・」

溢れんばかりの涙を浮かべるトロンとしたティファの瞳に、クラウドは胸を高鳴らせた。

(この顔・・・欲しいな)

ちらりと写真のことが頭を掠める。
でもこんなに堕ちそうになっているティファの目を覚まさせたくない。
クラウドは頭を振った。

「ティファ・・・」

クラウドは立ち上がり自身の先端から滴るものをティファに見せつけた。

クラウドがどれだけ興奮しているかの証を目にし、ティファの瞳が揺れた。
迷いなく舌を伸ばすと、とろみのあるそれを舐めとる。
舌が離れるとき、とろりと糸がひいた。
先端の溢れ出るぬめりを全て舐めとると、口に含み、吸った。

「は・・・」

温かで柔らかなティファの口内の感触に、クラウドが息を吐く。

パンパンに張り詰めた先端はつるつるしていて、その張りにティファの脚の間が激しく疼いた。

(早く欲しい・・・!)

絶対に口にできない思いをぶつけるように、激しく扱き出すティファの唇。

「う、あっ!あぁ、ティファ!」

クラウドが慌てて腰を引く。
ちゅぽんと口から外れる。

「ダメだ、それされると・・・早まるから」

「いいのに・・・」

そういうティファの頬は真っ赤に上気していて、情欲に潤んだ瞳は、クラウドの今すぐ突き入れたいという衝動を駆り立てた。

「ティファ・・・!」

クラウドはティファの腰に腕を回すとグイと持ち上げ、うつ伏せにさせると尻を突き出させた。

「あ、いやっ・・・」

突然恥ずかしいポーズをとらされ、慌てて上半身を起こそうとするティファの中にグヌリと侵入してくるクラウドの指。

「ん、あっ!」

思わず目を閉じ声を上げるティファの中を、二本の長い指が掻き回した。
ティファの「いいトコロ」を知っている指は迷わずその膨らみを押しつけるように擦った。

「や、あぁ・・・あああっ!!」

ティファは崩折れるようにシーツに頬をつけた。

(あぁ、ティファの中・・・やらしい・・・)

クラウドは目を閉じ、指を締め付けるティファの肉の感触に意識を集中した。
指が蕩けそうに熱い。この上なく柔らかく圧迫感を持って指に絡みついてくる。
こんなところに自身を埋め込み、抜き差しできるなんて。改めてティファを抱けることへの幸福感と興奮にクラウドは胸をゾクゾクさせた。

与えられる刺激にビクビク跳ねる白い尻の膨らみにキスを落とす。
優しいキスとは裏腹に激しく水音を上げて出入りする指。

ティファの唇から絶え間なく上がる嬌声にクラウドは聞き入った。
声の変化を感じとって指の動きを変える。
強く擦ったり、指を回すように掻き乱したり。
ヒクヒク締め付けてくる肉壁にクラウドは夢中になった。

「あーっ!あ、あ、クラ、ウド、い、やぁ・・・」

涙を流し喘ぐティファのお尻を撫でるクラウド。

「イキそう・・・?」

優しく囁くクラウドに息も絶え絶えコクンと頷くティファ。

「ティファ・・・」

愛しさに胸を痛くして、熱心に指を動かしながら震える滑らかなお尻にキスをする。

「あっ、あっ、あ、ああ、あ・・・!」

ますます高くなっていくティファの甘い声に、クラウドが息を荒げる。

「はぁ・・・はぁ・・・」

目の前でヒクヒク誘う淡いココア色の場所に、クラウドは思わず舌を這わせた。

「やっ!?あぁっ・・・!」

驚いて目を開けるティファ。しかしそれも一瞬のことで、今までの奉仕に蕩けた頭と体には抵抗する力は残っていなかった。

「や・・・やっ・・・・・・あぁあ・・・」

初めての感覚が、高められた快感の中に溶けていく。

(クラウドの舌が・・・お尻、に・・・!)

その信じられない事実に頭が掻き乱されるティファ。
くるくると円を描くように、愛しそうに撫ぜるクラウドの舌先。

「いや・・・いやぁ・・・クラウド・・・!」

言葉とは裏腹に、二つの場所から与えられる快感が一つになって襲いかかり、羞恥心が薄れ堕ちていくティファ。

クラウドは左手を前に回すと、ティファの一番敏感な蕾を中指で擦った。。

「・・・・・・っ!あーーっ!」

これ以上ない程の刺激に悲鳴を上げるティファ。

「や、イク、イク!イっちゃ・・・!」

ティファが震える声で訴える。
クラウドがそのままの動きを続けると、ティファの体がみるみる仰け反る。

「んっ・・・んふぅんんんんん・・・!」

甘ったるい呻きとともに、クラウドの指がぎゅうぎゅう締め付けられる。
舌先で舐めていたところもキュウと固く閉じた。
腕の中でヒクヒク震えるティファの体。

「あぁ、ティファ・・・」

ティファの絶頂を身体中で感じ、クラウドはティファを抱きしめた。

「あ、は・・・・・・はぁ・・・は・・・・・・」

長い絶頂の後、くたりとシーツに沈んだティファは震える呼吸を繰り返した。

ずるりと引き抜いた指には白く濁ったティファの分泌物がべったりついていた。
それを舌で舐めとっていくクラウド。
味わうように、ときおり目を閉じて。

(やだ・・・そんな美味しそうに舐めないで・・・)

その様子を見ていたティファは、達したばかりだというのに子宮がジンジンと疼き始めるのを感じた。

止め処なく襲いかかってくるクラウドの情欲。
自分のカラダ全てが愛され、欲されていることがとても官能的で、とても心地良かった。

「・・・んっ・・・」

絶頂の余韻か、ヒクリと痙攣した膣からトプリと愛液が出るような感覚。

(欲しいの・・・早く、クラウド、の・・・)

言ったらきっと喜んでくれると思う。
でも言えないティファは、コロンと仰向けになると脚をそっと開いた。

「クラウド・・・」

二本の指で少しだけ広げて、欲しい、と伝えた。

その様子を眺めていたクラウドの目が突然ギラリと光る。

「ティファ・・・!」

言葉で言うよりずっと破壊力のあるその誘いに抗えるはずもなく。
クラウドは興奮に頭をジンジンさせながら、先端から粘液の滴る猛りをティファの陰部に押しつけた。

充血しふっくらときついティファの内部へ、怒張しきったものを進入させていく。

「う・・・うあぁ・・・」

進めていくだけで頭に突き抜けるような快楽にクラウドが声を上げる。
我慢していた分、刺激を待ちわびていたそこは今すぐ吐き出したくて大きく膨らんだ。

「ああ、ダメだ・・・すぐ、イキそうだ・・・」

ゆっくり動き出すクラウド。

「ああ・・・ティ、ファ」

「あっ・・・あぁ・・・あっ・・・」

クラウドの動きに合わせて上がるティファの蕩けそうな鳴き声。
クラウドは目を閉じ、勝手に早くなるに任せて腰を打ち付けた。

肌がぶつかり合う音が汗と愛液のせいで水っぽく響く。

「はぁ、はぁ、はぁ」

クラウドは快楽に目をうつろにさせながら、好きなように腰を振って挿入を楽しんだ。

「あぁティファ・・・気持ち、いい・・・」

同じく朦朧とした瞳でこちらを見つめるティファの頬を撫でた。

「ティファ、は・・・?」

「・・・あっ・・・あぁっ、わたし、も・・・気持ち、い・・・」

呟くように言うと、瞳を閉じて快楽に没頭するティファ。

ティファの喜ぶ角度を知っている。
もっとイカせたくて、その角度で容赦なく突き上げると、思った通り声が高くなる。

「あぁぁぁっ!」

たまらない甘い悲鳴。
気持ち良さそうに、もっと鳴いて欲しくてクラウドはティファの蕾を親指の腹で擦り上げた。

「う、うぅうん・・・!」

ティファの両足がヒクヒクと強張り、膣はクラウドをぎゅうぎゅうと締め付けた。

「う、う・・・・・・くっ」

射精感が一気に高まり、クラウドは慌ててズルンと引き抜いた。

「やっ、やだ、クラウド・・・!」

欲しがって身悶えるティファを目に映しながら、危うく果ててしまいそうな自身の根元を握りしめた。

「ま、待ってくれ。ごめん・・・」

今にも出てしまいそうなパンパンに張り詰めたクラウドのものを見て、ティファはドクンと疼く胸を押さえた。

「・・・我慢、しないで・・・いいよ?ちゃんと出して」

ティファの甘美な誘惑に、クラウドは首を振った。

「・・・・・・まだ、出したくない」

波が去るのを待ちながら、未練がましくティファの陰部に自身をゆっくり擦りつけた。

「ふぅ・・・ふぅ・・・」

こんなことをすれば波が去るのに時間がかかるのに。
それでも擦りつけずにはいられない、ティファの底なしの魅力。
魅了されて頭がおかしくなりそうだ。

「あぁ、やっぱりダメだ・・・!」

ぬるぬると絡みつく陰部に、我慢しきれずに再び挿入するクラウド。
突然の侵入に喉を反らすティファ。

「ああっ!」

「ティファ!ティファ!」

パンパンパンパン!!

たがが外れたように腰を打ち付けるクラウド。

「はぁ、はぁ、ティファ・・・あぁ!」

「あ、はぁ、は、ぁは、ああっ」

どんどん熱く締め付けの強くなっていくティファの中に、何度も何度も差し込む。
頭の中で甘い火花が散る。
クラクラする頭と燃えるような体にクラウドは荒い息を吐いた。

「ティファ・・・好きだ。愛してる、ティファも、ティファの体も、全部」

明日も、明後日も。毎日でも。
抱きたい、抱きたい。抱きたい・・・!

こんなにもティファに溺れているのかと実感する。

「ああ、ティファ・・・明日から抱けないなんて、気が狂いそうだ・・・!」

「あっ、あぁ・・・あっ!クラ、ウ、ド・・・」

息も絶え絶えに大きく揺れるティファ。

「・・・・・・写真、撮っ・・・て」

「・・・えっ?」

「向こうでも、わたしのこと考えて・・・わたしの体、で・・・・・・」

「・・・・・・・・・!」

ティファの言葉に息を飲むと、クラウドは弾かれたようにサイドテーブル上の携帯を掴み取った。
片手でティファの腰を掴むと、甘く甘く突き上げた。

「あ、ああ、あ・・・!」

後頭部をシーツに擦り付けるように身体を反らすティファにレンズを向けた。

「ティファ・・・」

フラッシュが光り、シャッターが切られる。

パシャ。

パシャ。

腰を動かしながら何度もシャッターを切るクラウド。

「や・・・」

羞恥の滲むティファの顔を、体を、クラウドは瞬きもしないで撮り続けた。

「はぁっ、はぁっ」

興奮したクラウドは狂ったように腰を振った。

「あ、あ・・・やぁっ・・・!」

激しい突きにガクガク揺さぶられ、膨れ上がる快楽にティファは飲み込まれた。

「あぁ、やだ・・・・・・イ、ク・・・!」

カメラを向けられる中、真っ赤な顔で果ててしまうティファ。

「あ・・・ああぁぁ・・・!」

パシャ。

カメラは絶頂に喘ぐティファを捉えた。

「ティ・・・あ、あぁ・・・」

ドプ、ドプ、ドプ・・・

きつい締めつけの中、クラウドはティファの中で激しく果てた。

「あ、あぁあ・・・」

ゆっくりピストンしながら注ぎ込む。
途中でずるりと引き抜き、扱きながらティファの体に飛沫を飛ばす。

力の入らない指でシャッターを押すクラウド。

パシャ。

パシャ。

「んふ・・・あ、あ・・・」

頬や胸にかかる温かなクラウドの精液を感じながら、ティファは瞳を閉じた。

 

 

 

 

 

 

何十分こうしていたんだろう。
クラウドとティファは半分眠ったように横になっていた。
お互いの体と頭が正常に戻るまで、ゆっくりと抱き合っていた。
その間、クラウドの右手には大事そうに携帯電話が握られていた。

「ティファ」

囁くような呼びかけに、ティファはゆっくり瞼を上げた。

「眠ってたか?」

「・・・ううん・・・起きてた」

目を合わせ、お互い情欲の火が落ち着いた、さっきまでとは別人のような顔を見て照れたように笑った。

「・・・ちょっと・・・変態みたいだったかな、最後」

「・・・うん、そうだね・・・」

顔を赤らめてもぞもぞシーツを引き上げるティファ。

「でも・・・絶対綺麗に撮れてる」

クラウドが嬉しそうに携帯を見ようとしたとき、ティファが慌ててそれを取り上げた。

「だ、だめ!まずわたしがチェックする」

ティファはクラウドから少し離れたところで正座して携帯を見始めた。
その様子を正座してソワソワ見守るクラウド。

「・・・どうだ?」

みるみる顔を赤くし、眉間に皺を寄せるティファ。

「やだ、気持ち悪い!」

「え?」

半ば強引に取り上げて画像を見るクラウド。

汗でしっとり光る肌。
声が聞こえてきそうな喘ぎに開いた濡れた唇。
揺れて柔らかく形を変える胸と乱れた髪が情事の激しさを物語っていた。

この上なく気持ちよさそうな表情で絶頂に喘ぐティファ。

精液に濡れたティファ。

見ているだけで心拍数が上がりそうなティファの写真に、クラウドは言葉を失った。

「やだ、見ないで!」

真っ赤な顔で携帯を奪い取ろうとしてくるティファを腕で制す。

「すごくいい・・・綺麗じゃないか」

「そんなことない!やっぱり消してっ」

「絶対に、消さない」

ハッキリと言い切るクラウドにティファが大人しくなる。

「本当に・・・綺麗?」

「ああ」

絶対の自信を持って頷くクラウド。

「じゃあ・・・もう一回見せて」

少し考えた後、クラウドは携帯を手渡した。

「・・・・・・・・・」

無言で再びチェックするティファ。

「・・・・・・・・・」

その様子をじっと見守るクラウド。

「・・・?」

と、その時ティファの指の動きに気づく。

「・・・!お、おい!まさか!」

慌てて取り上げると、写真はほとんど消去されていた。
クラウドは愕然とした。

「いや、あんな写真、やっぱりイヤ」

ティファが涙目になっている。
クラウドはガックリと肩を落とした。

(一生の宝物にしようと思っていたのに、な・・・)

しかしティファの涙を見てクラウドは考える。

(・・・・・・・・・まぁ、確かに自分の喘いでいる姿は見たくないのかもな。俺だって、自分の写真があればこの世から消し去りたい)

クラウドは頷くと、ティファに向き直り、両手を握った。

「わかった。そんなに嫌なら消す。でも、一枚だけ・・・一枚だけ残させてくれ。頼む」

ティファの目をまっすぐ見て、真剣な瞳のクラウド。

「一生大切に、絶対誰にも見られないようにするから。ティファは嫌でも俺からみたら、ものすごく・・・綺麗なんだ」

「・・・・・・・・・」

クラウドの熱心な説得に、考え込むティファ。

クラウドは一番お気に入りの、果てている瞬間のティファの写真を見せた。
これが残っていて良かった・・・。

「これだけ。後は、全て消す」

「・・・・・・・・・そ・・・それ?」

胸から上しか写っていないが、表情が。
なんとも気持ち良さそうに喘いでいて、とてつもなく・・・いやらしい。

(わたし・・・こんな顔してるんだ・・・)

見ていられなくて目を背けるティファ。

「頼む、ティファ」

真剣過ぎるクラウドの目。
画像を一瞬見ると、ティファは赤い顔を背けた。

「・・・・・・・・・わかった。絶対、それだけね」

「うん」

嬉しそうに頷くと、律儀にもティファに見えるように他の写真を消去した。
少々名残惜しそうに指が一瞬迷ったけれど。

クラウドはティファを抱きしめた。

「これで明日から頑張るよ」

嬉しそうなクラウドの声に思わず笑うティファ。

「もう・・・変なんだから、クラウド」

 

 

 

 

こうして、たった一枚だけれど、なんとかティファのエッチな写真を手に入れたクラウドは次の日張り切って長い任務に出掛けたのだった。

任務先で何度も写真を眺め、ティファシックにならずに済んだのか、それとも逆効果だったのかは・・・また別の話。

 

 

 


任務初日、ふと二人きりになった瞬間にユフィがクラウドにスススと近づいた。

「おい、クラウド。撮影会どうだった?」

ニヤニヤするユフィ。

「撮影会?なんのことだ」

「ティファのだよ、このスケべ」

「・・・・・・・・・・・・なに?」

驚いたようにユフィを凝視し、みるみる赤く染まっていくクラウドの顔。
思わず携帯の入ったポケットを手で押さえた。

「は〜ん、その様子だと撮らせて貰えたんだ。あんなに怒っていたティファが突然気が変わったのは何でかなー?誰のおかげなんだろね?」

口をパクパクして言葉が出ないクラウド。

「あ、今アタシ黄色いマテリアが欲しいんだよね。マスタークラスのやつ、よろしく!」

クラウドの返事も待たず、シュパッと音をさせてどこかに飛んで姿を消すユフィ。

「・・・・・・・・・」

残されたクラウドは、片手で両目を覆った。

(恥かしい・・・!)

まさかティファがこんな内容をユフィに相談していたなんて。
さすがにここまでディープな写真を撮ったとは思っていないだろうけれど・・・。

(言うなよな・・・ティファ)

クラウドは一人ゆるゆると首を振った。

 

 

 

 

 

 

 

FIN

 

逆効果だったに一票(笑)

ほんとに書き出し当初は明るいエロというか、クラウドがカメラ構えて
「ティファ、頼む、腕をもうちょっと下げて(おっぱいを見えるようにして)くれ」
「やだってば!早く終わらせて!クラウドのバカ!!」
みたいな、そういう路線で考えてたんですけど、なぜだか生々しい撮影タイムに入ってしまいました。
なんだかクラウドがどれだけティファに対して欲望を持っているか書き出したくなってしまい。

そしてどさくさに紛れてクラウド、ティファのお尻GETです(笑)

 

↓管理人のヤル気が出ます↓
お返事はMEMOにて

 

 

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