熱の在り処 (中編その7)

今回、性的描写が激しいので成熟した大人の方のみ閲覧してください。
18歳未満の方がもしここにいたら、迷わずUターンを!
大丈夫な方のみスクロールプリーズ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

21時を少し過ぎた頃、セブンスヘブンの前でフェンリルを停めた。
まだ店は営業中だ。中から多くの人の気配が漏れてくる。
この時間に帰るのは随分と久しぶりだ。
別に急いで仕事を終わらせたわけではない。
朝の件があり今日は大人しくしているつもりだったから、むしろ夜遅くなってから帰りたいと思っていた。
夜が長いとまた悶々としてしまいそうだから。
だが、今日に限って配達依頼が少なかったのだ。
まぁ、仕方ない。
セブンスヘブンの扉を開けた。

「いらっしゃ・・・・・・」

珍しく早い帰宅に、カウンターの中で目を丸くするティファ。

「おかえりなさい。早かったのね」

「ああ、ただいま」

扉を開けたときに集まる客の視線は心地良いものではないが、受け流すのにももう慣れた。

「おお、クラウドさん。久しぶり」

声を掛けてくる馴染みの客には軽い会釈を返し、ティファに歩み寄った。

「せっかく早く帰ったんだ。何か手伝おうか」

貴重な戦力になっているデンゼルとマリンがいないんだ、きっと大変だろうと思った。

「ううん、大丈夫。ゆっくりしてて」

「そうか?」

「うん。ありがとう」

ティファは急いだ様子もなく、落ち着いて料理を作っていた。

「じゃあ、何かあったら呼んでくれ」

「うん」

問題なく店が回っていそうな様子に、お言葉に甘えることにして自室へ引き上げた。
装備を外しながら、たった今のティファを思い出す。
うん、と言いながら向けてくれたにっこりとした嬉しそうな笑顔。
・・・・・・なんて可愛いんだ。
あの笑顔が、俺は好きだ。

また、こちらを凝視している若い客の前であの笑顔を向けられると優越感さえ感じる。
先ほども視界に入ったカウンタ―近くの席に座った二人組の男。
初めて見る顔だからたぶん俺の存在を知らなかったはずだ。
ティファと話している間に感じた、刺すような視線。
どうせああいった客はみんなティファに気があるんだろう。
悪いが、ティファは俺のものだ。

それにしても、朝のことをティファが許してくれてよかった。
仕事に出掛けるまで終始暗くなっていた俺に、ティファは言ってくれた。
「クラウド?もう・・・怒ってないよ」
そう言って優しく微笑んでくれたことで、随分と救われた。
しかし、(じゃあ、また今夜・・・)と疚しい考えがよぎってしまったことは秘密だ。
さすがに今日は大人しくしていよう。
まだ二人きりの時間はたっぷりとあるんだ。

「クラウド」

突然呼ばれドキリと振り返ると、開いたドアからティファが顔を覗かせていた。

「夕ご飯できたよ。どうする?」

「ああ、ありがとう。仕事があるからここで食べるよ。今取りに行く」

「うん、わかった」

ティファはパタパタと店へ降りて行った。
いつもと変わらないティファの様子。
やっぱり、ティファは俺ほどこの特別な一週間を意識していないように思えて、寂しさを覚えた。

 

 

 

溜まっていた伝票整理を終え時計を見ると、針はもう23時をまわっていた。
階下に降りると店を閉めたティファがカウンタ―で帳簿をつけているところだった。
こちらに気づくと、笑顔を向けてくれた。

「お仕事終わった?」

「ああ。ティファは?」

「あと少し。お風呂沸いてるよ。先に入っちゃって」

「ああ・・・うん」

実は、この二人きりの期間が始まったら毎日一緒に風呂に入ろうと秘かに思っていた。
が、仕方ない。今日はやはり誘いにくい。
滅多にないこの機会に、やりたいことは全てやるつもりだったのに。
改めて、朝の自分の所業を恨めしく思った。

 

「ふぅ・・・」

疲れた体に、少し熱めの湯が心地よい。
ゆっくり湯船に浸かっているうちに、今夜誘えないことへのやりきれなさがじわじわこみ上げてきた。
せっかく、久しぶりの夜なのに。
バレットから連絡が来てから想いを馳せてきたこの一週間。
予定では今一緒に風呂に浸かり、恥ずかしがるティファの体を洗いながらだんだん感じる場所を触っていき、後ろから抱いているはずだったのに。
柔らかなティファの乳房に泡を絡めて、滑らすように10本の指で揉みくちゃにして。

「・・・・・・・・・」

癖になってきた妄想が始まってしまった。
もう、いい。
どうせ今日は抱けないんだ。
好きなだけ妄想に浸ってやる。

 

 

 

のぼせてぼ―っとする頭を振りながら浴室を出た。

「ティファ、風呂いいぞ」

タオルで髪を拭きながら店のカウンタ―を覗くと、そこにティファはいなかった。
部屋か?
階上を見上げると、ちょうどティファが寝巻きを手に降りてきた。

「あ、クラウド。そろそろかなと思って」

「ああ、いいぞ」

ティファの後ろ姿を見送りながら、すれ違い様に「先に寝てて」と言われなかったことに胸を撫で下ろしている自分に気づく。
俺はまだ、なんだかんだ言って今日の希望を捨て切れていないんだ。
諦めの悪い自分にため息をついて、自室に引き上げた。

 

ベッドに寝転がりながら、ぼんやりとする。
子供達の声のしない家の中。
ティファの浴びるシャワ―の音だけが小さく聞こえていた。
改めて実感する。俺とティファは今、二人きりなんだ。
なのに、本当に今日はこのまま寝るだけなのかな。
これまで散々頭の中で抱いてきたティファ。
手を伸ばせばそこに生身のティファがいるのに。
自分の所為とは言え、あまりにも残酷ではないか。
再びため息が出た。
ここ数日、ティファを想って何度ため息を吐いたんだろう。
無性に切なくなる。
不貞腐れたように、目を閉じた。

 

 

 

 

コンコン。

 

まどろみかけた意識が、はっきりと聞き取った音。
俺は布団を撥ね退けて飛び起きた。
ドアを開けると、少し頬を染めたティファが立っていた。
風呂上がり、だからかな。
わからない。
期待に心臓が忙しなく動き出す。

「ごめんね、寝てた?」

「いや、起きてた」

「あの・・・・・・よかったら・・・今日は、一緒に寝ない?」

「・・・あ・・・・・・ああ。そうだな。いいぞ」

声がうわずるのを抑えるのに苦労した。
もし俺に尻尾がついていたら、ブンブン振り回しているに違いない。
いや、待て。
これはまた夢なんじゃないか。
嫌な予感がして、こっそり頬をつねってみた。
・・・・・・・・・大丈夫そうだ。

ティファが控えめな足取りで部屋に入ってきた。

「・・・・・・もう、寝る?」

・・・どういう意味なんだ、ティファ。
言葉に詰まる。
もちろん「寝ない!」と答えたいところだけれど、朝の件が頭をよぎり、思わず答えた。

「ああ・・・もう遅いし、な・・・」

「うん・・・そうだね」

俯いたままベッドに腰掛けるティファ。
本当に、どういう意味だったんだ、ティファ。
誘ってくれているのか違うのか。
慎重になる俺は、身動きがとれなかった。
お互い探り合うような雰囲気のままゆっくりベッドに入った。
二人で布団に潜り込むと、ティファがはにかんだ笑顔を向けてきた。

「一緒に寝るの久しぶりだね」

「・・・うん。久しぶりだ」

相槌を打ちながらも、俺は混乱していた。
どういうつもりなんだ、ティファ。
そればかりが頭の中で繰り返す。
でもこの笑顔を見ると、やっぱりただただ一緒に寝たいだけなのかもと思えてくる。
ああ、くそ。それにしても可愛いな・・・。

「おやすみなさい」

「お、おやすみ・・・・・・」

ティファは心の整理がつかないままの俺に背を向けた。

「・・・・・・・・・」

とりあえず、部屋の明かりを消した。
月明かりでほんのりと青白くなる暗い部屋。
すぐ隣からティファの息遣いが聞こえてくる。

「・・・・・・・・・」

まずいぞ、これは。
非常にまずい。
眠れるわけがない。
第一、朝まで襲わずにいられるだろうか。
もしそんなことになってしまったら、俺への信頼はズタズタだ。
狭いシングルベッドではどうしても体が密着してしまうのに。

「・・・・・・・・・」

ベッドの端まで体を寄せて、少しでもティファから離れた。
ティファに背を向けて固まっていると、ティファが身じろぎをした。

「ねぇ、クラウド・・・」

「う、うん?」

「もっとこっちに来て?」

「・・・・・・・・・」

俺はおとなしく要求に従う。

「・・・こうして」

手に導かれて、ティファを後ろから抱きしめる形になった。

「こうしてもらうと、安心するの・・・」

「・・・・・・・・・」

ティファは心地良さそうに、目を閉じた。
柔らかくて暖かな腕の中の感触。
確かにこちらもとても心地良い。
だがしかし、これはヘビの生殺しというやつではないのか?
メキメキと形を変える下半身を、気付かれないようそっとティファから離す。
上半身はティファに密着させているから、たぶん今の俺はずいぶんと滑稽な姿勢になっているはずだ。
このまま魔法でストップをかけられたら恥ずかしいな、なんて馬鹿馬鹿しいことが頭をよぎった。

「・・・・・・・・・」

俺は一体どうしたらいいんだ。
目も閉じれずに固まっていた。

ふとティファが振り向き、そっとキスをしてきた。
ゆっくり唇を押し付けるだけのキス。
唇を離したティファは、はにかんだ瞳で数秒俺を見つめると、また背を向けた。

「おやすみのキス・・・してなかったから」

「あ、ああ・・・」

・・・誘ってくれているのか?
それとも本当におやすみのキスのつもりなのか?
今の俺は身動きがとれない。勘違いするわけにはいかないんだ。
頼む、もっともっと、わかりやすく・・・。

「・・・・・・」

いつもより口数の少ないティファ。
なんとなくだが、今もそんなにリラックスしているようには思えない。
ただ、確信がもてない。
どうなんだろう・・・。
考えを巡らせているうちにティファの香りを吸い込み続けたせいか、ティファを抱いている腕を胸元に持っていきたくて仕方がなくなってきた。
目の前には流れた髪から覗く、白いティファのうなじ。
唇からほんの数センチしか離れていないんだ。
香りに誘われるようにして、思わず口付けた。

ティファがほんの少し、体を硬くした。

「・・・・・・」

理性を必死に手繰り寄せた。
きっとティファは純粋にこうして一緒に寝たいだけなんだ。
朝のことを思い出せ。
今日は何もしないと決めたんだ。
でも・・・この状況と、唇に感じた滑らかな肌触り。
あんまりだ。
舌で舐め上げたくなる衝動を必死に抑えて、未練がましくもう一度ゆっくりと唇を押し付けた。
深呼吸をすると、そこでやめた。
こっそり呼吸を整えて、熱が逃げることを祈りながらティファをそっと抱きしめた。

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・もっと、して」

ティファの小さな声が聞こえて、思わず唾を飲み込んだ。

「・・・・・・ここに、キスを・・・?」

「うん・・・」

なんだか、いつになく甘えたティファの声。

「・・・・・・」

控えめに、キスを落とす。
唇をつけては離し、付けては離し。
唇で感じる暖かで柔らかな感触にだんだんと昂ってくる。

(このまま抱けたら・・・・・・ティファ・・・)

たまらなくて、白いうなじに夢中で口付けた。
ここにならティファのお許しが出たんだ。
でも、下品にならないように、紳士的に。気をつけた。
うなじの生え際に唇をつけたとき、ティファがびくりと動いた。

「ん・・・」

色っぽい声が漏れた。

「・・・・・・」

ずっと聞きたかった。
もっともっと、聞きたい。
聞いたら歯止めが効かなくなるのはわかっているけれど。
ティファの反応があった場所に何度も何度も口付ける。
離れたと思うと、突然戻ってみたり。
ティファは口に手を当て、声を抑えているようだった。
ティファから拒絶の反応は全くない。
もっともっと、したくなった。

「ティファ・・・」

「・・・ん・・・?」

「背中にも・・・キスしていいか?」

少し悩む様子のティファ。
しかし、コクンと頷いてくれた。
俺は小さく喉を鳴らすと、ゆっくりとティファのシャツのボタンを外し始めた。

「・・・・・・・・・」

ひとつずつボタンが外されていく間、ティファは身じろぎもせずじっとしていた。
全て外し終えると、少しだけそっと下ろし、肩を露出させた。
首すじから肩までの、滑らかなライン。
とても綺麗で、俺の目にそれはひどく官能的に映った。
目を瞑り、愛しさを込めてそこに口付けた。
ゆっくりゆっくり、ラインに沿うように。
ティファが唇から、心地良さそうな息を漏らした。
わずかに聞こえたそれに後押しされ、少しずつ背中を露わにさせながらキスを落としていった。
肩甲骨の間の少し上に唇をつけたとき、ティファの腰がひくりと小さく跳ねた。

(ここが・・・いいのかな)

反応を見ながら、ティファの身じろぎする場所を探していった。
だんだんとティファの息遣いが不規則になっていく。
後ろを向いている上に、顔の半分をベッドに押し付けている為、ティファの表情は見えない。
だけど、息遣いと体の捩り方でティファの感じていることが手にとるようにわかるような気がした。
唇だけでなく、少しずつ舌を使い出した。
脇の近くや、肩甲骨の周り。

「んっ・・・ん―・・・」

まるで敏感な場所を弄んでいるときのような、声。
背すじからうなじまでを舌の先で舐め上げると、ティファは背を弓なりにさせた。

「あっ、あ・・・!」

その声に理性の糸が切れかける。
これ以上は、危険だ。
この声をもっと聞いてしまったら、もう。

「ティファ・・・もうやめるよ。これ以上すると、俺・・・止められなくなるから」

正直に言った。
ティファは毛布を掴み自分の顔に押し付けた。

「・・・・・・いいの。やめないで・・・」

「・・・・・・」

俺は迷った。
ティファは自分から誘えない俺の現状に同情しているのかもしれない。
気を使っているだけなら無理はさせたくはないし、逆に惨めだ。

「・・・無理はしなくていいんだ、ティファ」

ティファは首を振った。

「違うの。無理なんてしてない・・・」

「・・・・・・俺は、大丈夫だ」

ティファが振り向いた。

「やめないで。気持ち・・・いいの」

意外な言葉に、目を瞬く。
ティファがこういったことを口にしたこと自体が初めてかもしれない。
落ち着かそうとしていた感情が一気に昂る。

「本当に・・・いいのか?」

「・・・・・・・・・うん」

小さく頷くと、再び背を向けて顔を埋めるティファ。
期待と興奮で呼吸が早くなるのを、懸命に抑えた。
今からティファと・・・。
やっと、ティファと。
今日はとことん奉仕しよう。
たっぷり、時間をかけて。

先ほど反応のあった場所を丹念に愛撫する。
焦らしながら少しずつ近づいていったり、離れたと思わせて突然触れたり。
ティファは、面白いほどに大きな反応を見せた。
背中がこんなに感じる場所だったなんて。思いもよらなかった。
腰をひくつかせる様子がたまらなくて、愛しくて夢中で口付けた。

ふと、唇同士でのキスをほとんどしていないことに気がつきドキリとする。
もしかして今朝と同じ過ちを犯してしまっただろうか・・・?
ティファを振る向かせると、とろんとした表情。
瞳を潤ませて、とても色っぽかった。

「ティファ・・・」

「ん・・・」

自ら瞳を閉じてキスをねだるティファ。
可愛すぎて、クラクラする。
ゆっくりと唇を重ねた。
舌を絡め合いながら、気が付いた。
今まで背中にしていたキスは、今しているキスに似ている。
自分の感情を押し付けるのとは違う、愛しむような口付け。
だからティファは、怒っていないのか。

だんだん深くなるキスに夢中になりながら、ティファの胸へ手をのばした。
焦らすことの効果を覚えた俺は、胸の中心を避けて手のひらで包み込んだ。
そのまま、ゆっくりを揉み上げる。

「ん・・・」

唇から小さく漏れる声。
胸の形を確認するように、指を滑らせていく。
わざと乳首には触れない。
しばらくそれを続けていると、こころなしティファの呼吸が先ほどより乱れた。
手のひらで乳房を包むようにしながら指を乳房の付け根に沿え、中心に向かって指先をゆっくり滑らせていく。
きゅ、と中心の蕾を摘み上げると、ティファは予想以上に体を跳ね上げた。

「ぁはっ・・・」

そのまま優しく捏ねると、体を震わせて反応した。

「あ・・・やっ、あ、あっ・・・」

今まで、乳首だけでこんなにも身を捩って反応したことはあっただろうか。
ただ敏感な場所を触ればいいというものではないんだ。
触れば感じるというわけではないんだ。
大切なのは、そこまでどうもっていくか、なのかな。
女性の心と身体というものを少しだけ理解できた気がした。

滑らかな背中をもっと感じたくて、そこでやっと肌蹴ていたシャツから腕を抜き取り、上半身を裸にさせた。
うっとりと涙目になったティファと目が合い、思わず微笑んだ。
ティファは恥ずかしげに眉尻を下げると、再び毛布に顔を埋めた。
ティファを翻弄している感覚に、深い満足を覚える。
それと同時に、もっともっと、気持ちよくさせてやりたいと強く思った。

うなじにたくさんキスをした。
もっと下の、ティファの反応が強かった場所に吸い付きながら、乳首をつまみ上げた。

「ぁあっ」

ビクリと大きく腰を突き出しながら仰け反るティファ。
ああ、この期待通りで素直な反応。
やめられなくなる。
唇をだんだんと下へ滑らせていく。
それと同時に手のひらも下へ。
滑らすように下のナイトウェアを脱がせていく。
形のいい尻のラインに沿ってゆっくり下ろしていくと露わになる細い腰と意外と大きなお尻。
大きい、なんて言うとティファは怒るだろうが、細いウエストと脚の綺麗なラインが強調されて、俺は好きだ。
改めて、ティファの後姿を眺める。
背すじのくぼみがセクシ―な背中、引き締まった細い腰。
そこから急激に隆起するラインと、それに続く柔らかそうできれいな形の二つの山。
月明かりで滑らかに光り、とても綺麗で官能的だった。
この全てに口付けできるのは、世界でただ一人、俺だけなんだ。
愛しくて、背中に腰に、キスの雨を降らせた。
ティファは恥ずかしげに腰を捻った。
唇をだんだん下にずらしていく。
それと同時に、下着も少しずつ滑り脱がせていく。
ゆっくりと太ももまで下げたとき、間にトロリと糸が引いた。

「・・・・・・」

思わず、手が伸びた。
尻の割れ目の始まりから撫でるようにして指を滑らせていく。
秘所に届くと、指先にたっぷりとした暖かな愛液を感じた。
ゆっくりと円を描くようにして、指にそれを絡めた。

「んん・・・」

ティファが腰を捩る。

(こんなに・・・・・・)

予想以上だった。
指から滴り落ちそうな愛液を眺めた。
背中と乳首だけで、こんなにも。

(もっとだ・・・)

腰にキスの雨を降らせながら、後ろから、指を前の方まで滑らせた。

「んんっ」

口に押し付けた毛布からティファはくぐもった悲鳴を上げた。
あまり力を入れないように、ヌルヌルと上下に擦りあげた。

「あっ!あ、あ、や、あ・・・」

ティファの声を頼りに、しつこく攻め続ける。
次第にはっきり存在を主張してくる、それ。
横を向いていたティファはだんだんとうつ伏せになり、腰を高く上げ始めた。
いやらしいその姿に、俺はひどく興奮した。
夢中で指を動かす。

「やぁ・・・だ、め。だめ・・・だめ・・・」

朦朧と呟くティファ。
コリコリするほどにはっきりと形を変えた蕾。
だめ、じゃないのは、明らかだった。

「ク・・・クラ・・・ウド・・・だめ、わたし、わたし・・・・・・」

指を動かしながら、ティファの顔を覗き込む。
閉じた瞳から涙を滲ませ、開いた唇は唾液で光っていた。
こんな淫猥な表情を見せたのは初めてで、思わず息を飲んだ。
胸に、抑えきれないほどの衝動。
ティファを仰向けにさせ、脚を開かせると蕾を包む皮を引き上げ、舌で舐め上げた。

「あぁ――!」

ティファが大きく仰け反る。
舌と指を交互に使った。
舌で弾いたり、指の腹で擦ったり。
二本の指ですり潰すように捏ねたり。

「だ・・・だめ、だめっ。い、や・・・ああ、あっ、あっ」

舌の動きに合わせて、切羽詰まった嬌声を上げるティファ。
一番反応がよかった動きを、しつこく繰り返した。
ティファは涙を流しながら腰をガクガクさせていた。
愛液は止め処なく溢れ出て、興奮した俺は息を荒げながら二本の指をゆっくり挿し入れた。

「―――・・・っ」

指が深く入って行くに合わせて、ティファが仰け反るように体を強張らせた。
ゆっくり出し入れを繰り返しながら、ぷっくり膨らんだ蕾を攻め立てる。

「あぁ―・・・あ、あ、あ、あ、あ・・・」

ティファがこんなに声を上げたのは初めてだ。
感じているんだ。
嬉しくて、刺激を送ることに夢中になる。

「いや・・・・・・いや、なんか・・・・・・変・・・あ・・・・・・あ・・・」

ティファの声の変化に、期待が高まる。
もしかしたら・・・・・・
俺は二本の指を少し早くピストンさせた。
コリコリとした蕾は舌で激しく擦った。
丹念に、しつこく。

「んく・・・ひぁ・・・・・・・・・あ、あ、ああああああ―――・・・・・・・・・」

聞いたことのない甘ったるい悲鳴を上げてティファが背を弓なりにさせたまま硬直した。
それと同時に、二本の指はぎゅうぎゅうと締め付けられ、蕾がヒクリヒクリと痙攣するのを舌が感じ取った。

数秒後、ティファの体から全ての力が抜けた。
まだ中に入ったままの二本の指は、余韻で残る痙攣に何度か締め付けられた。

(イったんだ・・・な・・・)

確信した。
嬉しさと感動がこみ上がる。
初めてだ・・・。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

ティファは汗ばんだ体を力なく横たえていた。
その様子に見惚れる。
瞳を閉じてぐったりしたティファはとても綺麗で、乱れた髪が頬に張り付き、なんとも艶かしかった。
ティファの呼吸が落ち着いてきたのを確認すると、熱いぬめりの中からゆっくりと指を抜き取った。
見ると、白く濁った粘液が指に絡みついていた。
それを、舌で舐めとった。

「はぁ・・・はぁ・・・」

たまらなく、興奮する。
ティファが感じているのを見るだけでこんなにも気持ちよくなれるなんて。
これ程までティファを愛撫することだけに没頭したことはなかった。
俺はまだ触れられてもいないのに自分のものがこれ以上ないほどに怒張し、先から透明な液が滴っているのを見て驚いた。

「ティファ・・・」

呼ぶと、ティファは力なく瞳を開いた。
ぼんやりとした恍惚の表情。

(イったな・・・)
(・・・・・・うん)

そんな会話を目だけですると、ゆっくりと口づけた。
甘えるようなティファの舌使い。
抱きついてくる腕は、まだ力が入らないようだった。
唇を離し、顔を覗き込んだ。

「大丈夫か・・・?」

「・・・うん・・・」

一瞬合った瞳を恥ずかしそうに伏せて、また抱きついてくるティファ。
愛しくて、嬉しくて、体をぎゅうぎゅう抱き返した。

「初めて・・・だよな?」

「うん・・・・・・」

「どんな感じなんだ?」

「・・・・・・・・・」

答えないティファの顔を再び覗き込むと、頬を染めながら思い出そうとするような仕草をする。

「・・・・・・うまく、表現できない。なんだか・・・違う場所に押し上げられるような・・・感じ」

「・・・?」

「・・・もう、そんなこと聞かないで!」

「だって・・・気になる」

「・・・・・・・・・」

「なぁ・・・あれってまだ有効か?」

ティファは首を傾げた。

「あれって・・・?」

「我慢する代わりに・・・ってやつ」

はっと思い出した後、迷ったように視線を泳がせるティファ。

「・・・・・・・・・言ってみて」

俺は嬉々として頷いた。

「俺は・・・もっとティファの体のことが知りたいんだ。だから、教えてくれ」

「お、教えるって・・・何を?」

ティファは真っ赤になって眉尻を下げた。

「気持ちいい場所とか、俺がどう動いたら感じるのか、とか・・・。いつもこれでいいのか?って思いながらだったから。今日はちゃんと教えて欲しい」

「・・・わ、わたしだって・・・よく、わからないもの」

ティファは近くの毛布で口元を隠した。
俺は、ティファのこの恥じらう仕草が好きだ。
でも今回はその毛布をそっとどけて、キスをした。

「わかる範囲でいい。俺が聞いたら、答えてくれ」

「・・・・・・・・・うん」

心なし涙目になるティファ。
恥ずかしいよな。しながら、そこがいいとか、もっとこうして、なんて言うのは。
ティファはきっと特にそういうのが苦手なんだろうけど、きっと大切なことだと思うんだ。

 

 

 

 

 

NEXT

 

 

チャララララ〜ン、チャッチャッ、チャッチャラ〜♪
クラウド、レベルアップ!!!

スマートに省略することができないせいで、色々と事細かに書いてしまいました(爆)
暗転させた方がきれいに仕上がることもあるだろうに。
漫画といい小説といい、生々しくてすいません。
これでいい!って言ってもらえるといいんですがっっ((;゚Д゚)
とりあえず二人には、こうやってだんだん大人の階段を登っていって欲しいです。

次回でやっとこさラストの予定です。
うふふ〜次はティファをどんだけ恥ずかしがらせようかしらん(´ε`*)

 

↓管理人のヤル気が出ます↓
お返事はMEMOにて
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