One‐Shot (中編その2)
ユフィがまだいるかもしれないが、このまま家に帰らずにいるわけにもいかない。
あの重い雰囲気に気付かず子ども達の前でユフィにまた根掘り葉掘り詮索されたらたまったものじゃないが・・・。
クラウドは重く感じる玄関扉を開けた。
夕飯のいい香りと共にティファが出迎えた。
「おかえりなさい、クラウド」
控えめな笑顔だったが、クラウドは驚いて目を瞬いた。
「ただい、ま・・・」
・・・機嫌、直ったのか?
ユフィの姿がないが、帰ったのか?
色々な質問が口から出そうになるが、クラウドはなんとなく口を噤んだ。
「遅かったね。子ども達お腹空いたから夕飯先に済ませちゃったよ」
「ああ、すまない。リーブのところに行ってたんだ。装備の確認とか、色々」
「そっか。明日からだもんね」
「・・・ああ」
「夕飯、すぐ出せるけど食べる?」
「ああ。なぁ・・・ユフィは帰ったのか?」
「うん、わたしも泊まると思ってたんだけどね。他に宿とってあるんだって」
「そうか」
思わず安堵のため息が出るクラウドに、ティファがクスクス笑う。
(なんだか久しぶりに見た気がする・・・ティファの笑顔)
ティファの笑顔に身体中の力が一気に抜けるようだった。
「・・・ティファ」
「ん?」
キッチンに向かっていたティファが振り返る。
「もう、怒ってないのか・・・?」
恐る恐る、上目遣いに伺うクラウド。
「うーん・・・。じゃあ、いきなりあんな事したこと、もう一回謝ってくれる?」
わずかに首を傾げるティファに、クラウドは頷いた。
「ああ、もちろん」
視線を逸らせて小さく喉を鳴らすクラウド。
「・・・悪かった」
「ちゃんと目を見て!」
言われ、素直にまっすぐ目を合わせるクラウド。
「・・・ごめん・・・・・・なさい」
その言葉にクスリと笑うティファ。
「はい。じゃあ、もう許してあげる」
クラウドはホッと肩の力を抜いた。
長い任務を前に、ティファの機嫌が直って本当によかった。
「悪かった。あんなこと、もう絶対にしない」
「・・・・・・・・・」
クラウドの謝罪の続きに、とたんティファが視線を泳がしモジモジし始めた。
「・・・?」
「あ、あのね・・・・・・そのことなんだけど・・・」
クラウドが首を傾げる。
「うん・・・」
みるみる赤くなるティファの頬。
「考えたんだけど、やっぱり・・・す、少しだけなら・・・・・・いいよ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・えっ!?」
やっと理解したクラウドが飛び上がった。
「あ、あの!もういらないならもちろんそれでいいの!その、もしまだクラウドが」
「いる。ティファがいいのなら、いる」
ティファの両手を握り瞳をギラギラさせてズイと歩み寄るクラウド。
「そ、そんなに・・・?」
「ああ。実は、必需品なんだ」
「そ、そう・・・。じゃあ、後で・・・ね」
真っ赤になって手を振り払うと、ティファは逃げるようにキッチンに入っていった。
まさかの展開にクラウドは終始浮き足立っていた。
しばらく帰ってこないからと寝かしつけの本を読むことを子ども達にせがまれたクラウドは快く了承し、子ども部屋に入って行った。
その間に浴室へ向かったティファだったが、熱いシャワーを浴びながら動悸がおさまらないでいた。
(どうしよう・・・なんだか怖くなってきた。やっぱり、やめた方がよかったかな・・・)
今から、裸の写真を撮られるなんて。
変に映ったらどうしよう。
それに、もしクラウドが携帯を落としたりなんかして他の誰かに見られたら・・・?
不安が次から次へと押し寄せる。
しかし、あんなに嬉しそうなクラウドに今更中止だなんて言えるだろうか。
不安をシャワーで流しきれぬまま寝室へ入ると、心配するティファをよそにベッドの上ではクラウドが待ち構えていた。
「子ども達はしっかり眠ったよ」
「そ、そう・・・」
その点は安心してくれと言わんばかりのクラウドにティファがたじろぐ。
立ち上がり小さく両手を広げてくるクラウドの腕の中にギクシャクと収まるティファ。
ぎゅうと抱きしめるとクラウドはため息を吐いた。
「よかった。もう、あのまま行かなきゃならないと思ってた」
「うん・・・」
「・・・よかった・・・」
もう一度言うとクラウドは唇を重ねた。
ゆっくりと押しつけた後、唇を開きティファの唇が開くように促すが、ティファの体は強張りなかなか開かない。
訝しく思いクラウドはティファの顔を覗き込んだ。
「・・・どうした?」
「ご、ごめんね!なんか、緊張しちゃって・・・」
「そうか・・・」
ティファの落ち着かない瞳を見て、どうしようか思案するクラウド。
写真は欲しいけれど・・・。
長い任務に出る最後の夜、お互い想うままにゆっくり愛し合いたいと思う。
「ティファ、嫌なら無理しなくていいんだ」
ティファはユフィの言葉を思い出す。
――ムラムラしたときに他の女じゃなくてティファがいいってんなら――
――女は買わなくても、仕方なくもエロ本買って他の女の体見てるクラウド想像してみなよ――
「う、ううん、大丈夫。嫌じゃ・・・ない」
「・・・・・・わかった」
クラウドはティファの手を引いてベッドまで行くと、ベッドの上に座り足を開くと間にティファを座らせた。
何も言わずティファの頬に片手を添えると、しばし見つめる。
少し怯えた目をするティファに苦笑する。
「やっぱり・・・その、途中で写真撮るの?」
「途中?」
「・・・あの・・・してる最中・・・ってこと」
「・・・ええと・・・そのつもりだ」
「・・・・・・・・・わ・・・わかったわ」
「うん」
目を閉じキスを始めるクラウド。
ティファを引き寄せて優しく背中を撫でた。
開かせたティファの唇の中にゆっくり入り込むと、角度を変えながらティファの舌と舌を絡めた。
いつもはここで小さな声を漏らすティファから何も聞こえてこない。
「ティファ」
クラウドはティファを後ろ向きに座らせると背中から抱いた。
首筋にキスを落としながら服の上から胸の膨らみをなぞる。
小さな突起を見つけて、少し強く擦る。
「んっ」
顔を背けたティファの目元に後ろから何度もキスを落とす。
服の下に両の手のひらを滑り込ますと、片手は腹に、もう片方の手は胸へと這い上がる。
手のひらにおさまらないその膨らみをゆっくりと揉み上げながら、ティファの耳に唇を寄せる。
「ティファ・・・こっち向け」
言われ、振り向いて唇を差し出すティファの唇を塞ぐ。
舌を入れると同時に指先で乳首を転がすと、ティファの体が跳ねた。
「んっ!」
高い声にクラウドはかすかに口角を上げた。
服の下で乳房と乳首を、指が勝手に動くままに刺激し続けた。
温かで柔らかな感触に乱れてきた息をわざとティファの耳にかけた。
「ティファ」
「・・・・・・っ」
唇を噛んでいつもより声を出さないティファ。
体も、与えられる刺激によるもの以外の強張りがあるように感じる。
クラウドは困ったように笑った。
「ティファ、やっぱりやめよう」
「・・・え?」
「写真、本当は嫌なんだろ?気になって集中できないんだろ」
「・・・そ、そんなこと・・・」
「いいんだ。もうやめよう」
「・・・・・・」
戸惑い目を伏せるティファの額にクラウドがキスをした。
「勘違いするな、コレはやめないからな。写真を撮るのは、やめる」
「・・・・・・・・・いいの?」
「うん。写真なんかより・・・ちゃんとティファと一緒に気持ちよくなりたいから、な」
優しく笑うクラウドに、和らいだティファの頬が赤くなった。
「・・・・・・うん・・・」
膝立ちにさせたティファをクラウドが前から抱きしめ、胸元にキスを落としながら後ろに手を回し滑らかな二つの山に指先を滑らせた。
ティファはクラウドの頭を抱えるようにしがみついていた。
尻の割れ目の奥まで入り込まないところを、クラウドの指が何度も往復する。
「・・・や・・・」
くすぐったい心地良さと、触れられそうな危なっかしい感覚にティファの息が乱れる。
「ティファはこんなところまですべすべだな」
お尻の穴付近の肌を念入りになぞる指。
「や、クラウド・・・そこ・・・ダメだからね・・・!」
「そこって、どこ?」
乳首から唇を離さず、クラウドが笑う。
「ココのことか?」
ゆっくり近づいていく指。
「ひぁ!」
慌てて逃げる腰にクラウドが楽しそうに笑う。
「もう、ダメだってば!」
「なんで触らせてくれないんだ?」
「あ、あたりまえじゃない!なんでいつも触りたがるの・・・?」
「そんなの・・・ティファの体は全部知りたいからに決まってるだろ」
「・・・・・・」
困ったように眉尻を下げるティファ。
「冥土の土産に今日は触らせてくれ」
ふざけて見上げるクラウドは、とたん真剣な顔になるティファに笑いを引っ込めた。
「・・・ごめん」
「冗談でもそんな縁起でもないこと言わないで」
「うん、悪かった」
ぎゅうとティファの体を抱きしめた。
「心配しなくても大丈夫だ。気をつけるよ」
「うん・・・絶対ね」
ティファも強く抱きしめ返した。
いくらクラウドが強くても、いつどんな危険が待っているかは誰にもわからない。
出向くよりも、近くで守ることもできずただ待つしかないティファの方が辛いのだ。
「長いな、二ヶ月」
「うん・・・長いね」
「さっさと終わらせて、早く帰ってくるよ」
「ん・・・でも無茶はしないで」
「ああ」
クラウドの膝の上に座り込み、唇を合わせる。
離れるのを拒むように何度も何度も重なる唇。
「ティファ・・・」
キスの合間に小さく呼ばれる名前。
「んん・・・」
唇と舌で懸命に応えるティファの頭をクラウドの大きな手のひらが抱え込む。
クラウドの胸に添えられていたティファの手はスルリと首に回され、より密着した体がだんだんと熱くなってくる。
「はぁ・・・」
お互いの唇から熱い吐息が出る。
またすぐに重なる唇。
クラウドはクスリと笑った。
「今日はこのまま朝までキスだけしてみようか」
ティファは自分の陰毛にくっつくようにそそり立っているクラウドの猛りを感じてチラリと視線を向けた。
「できるの?」
「・・・・・・できない」
二人でクスクス笑い、もう一度抱きあった。
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出ましたダラダラエロス。まだ続くんです。
すんなり撮影会始める予定だったんですけど書いてるうちにティファがやっぱり嫌がりだしてしまって。
書いてるうちに勝手にストーリーが変わるんでわたしもそれを楽しんでます。
さー次は撮影会ちゃんとできるかしら。今予定では中盤まで書いてますけどまだOKが出ません(笑)
↓管理人のヤル気が出ます↓ お返事はMEMOにて
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