雨の日の宿で(中編その2)
ティファの佇まいが好きだった。
立ち方。歩き方。それに合わせて揺れる長い髪。
端正なのにどこか愛嬌のある歩き方を、後ろから眺めていたのを思い出す。
小さく振られる腰を、可愛いなって、無意識に思っていた。
白と黒と赤で統一された、凛としつつも可愛さのあるティファの服装。
そうだ、俺はティファのあの姿がとても好きなんだ。
恋心を胸の奥に、ずっと見ていた姿だから。
戸惑うティファをぐいぐい押しやり壁際に立たせると、そこから数歩下がり、じっくり眺めた。
懐かしい…。
あの時の二人の距離感が胸に蘇る。
無言で舐めるような視線を全身に這わされ、ティファが居心地悪そうに身を捩った。
「クラウド…もういい?」
「ダメだ」
「…変だよ、こんなこと」
「……」
「………もう、脱がせて」
「ダメだ」
「……」
ティファが頬を染めて俯き、モジモジしている。
「ティファ。後ろ向いて」
困惑するように眉を下げるも、渋々俺の要求通り壁を向くティファ。
向けてくれた後ろ姿を無遠慮に眺めた。
スタイル…やっぱりいいな。
均整のとれた骨格。細い腰とほどよいボリューム感のあるヒップに、スラリと長い脚。
吸い寄せられるように近づいて、脇腹から腰までを両手ですぅ、と撫でた。
「…っ!」
ティファがびくりと跳ねる。
「本当に似合ってる…この服」
「そ、そう?ありがとう…」
両手を掴んで高く上げさせ、壁に肘をつかせた。
自然と突き出た尻を、黒いスカートの上から撫でた。
「…ク、クラウド。やだ…」
この服のティファにさせたことのない、いやらしいポーズ。
…まずい。興奮してしまう。
スカートの中に手を差し入れそっとめくると、黒いショートスパッツ。
うん、ちゃんとここまで履いてくれたのか。
その黒いショートスパッツをそっと脱がすと白い下着が見えた。
「…!」
ドクンッ
胸が鳴り、思わずスパッツとスカートを慌てて元に戻した。
あれ?
あの頃、こんなにティファのスカートの中の下着を見たいと思っていたっけ?
俺…こんなに焦がれてたのか?
ニーハイソックスとスカートの間に見える太腿の肌色。ティファの服装に無意識に挑発されていたのかもしれない。
まるで悲願の達成みたいなものを、今の白い下着から感じてしまった。
「……」
もう一回。
しゃがみ込み、ドキドキ胸を鳴らしながら下からスカートの中を覗く。
黒いスパッツのすぐ下の肌を親指で撫でると、擽ったそうに腰を揺らすティファ。
指を伸ばしスパッツに手をかけ、ゆっくり下げ…ようとして、また手が止まった。
立ち上がってティファを振り向かせる。
「ティファ…」
「……?」
さっきから意味不明な行動を取る俺を、頬を染めたティファが不思議そうに首を傾けて見つめ返す。
…破壊的に、可愛い。
キスをした。
唇と唇を押しつけるように合わせて。角度を少し変えて、またゆっくり押しつけた。
わずかに顔を離してお互いを見つめると、また唇を重ねた。
不思議と、なかなか開かない唇。
いつもならとっくに舌が絡まり合っている頃なのに、まるで付き合いたてのカップルみたいなキスが続く。
閉じた瞼の横にキスをしたり。
唇から少しずれた場所にキスをしたり。
舌の絡まない、二人で大人の経験をたくさん積んできたとは思えないようなキスが長く長く続いた。
「どうしたの…?クラウド」
照れ臭いこの時間に耐えかねたのか、ティファが言う。
思い出したように唇を開けると、応えてそっと唇を開いてくれるティファ。温かくぬめるティファの舌と絡まった。
「……っ」
脳を甘い痺れが襲う。
いつもの癖ですぐに胸に手が伸びた。
白いタンクトップ越しに感じる重量のある柔らかな膨らみを揉み上げた。
「ん、ふ…」
ティファの鼻から小さく漏れる声。
先端のある辺りを強く擦ると、ビクと小さく跳ねティファが顔を背けた。
「んっ」
「ティファ…」
白いタンクトップをインナーごと上にずり上げ、胸をさらけ出そうと指をかけた。
胸の膨らみの下部が出たとき、ふいに手が止まった。
「……」
一つ息を吐いて、そっとタンクトップを元に戻した。
「おかしいな」
「…?」
「……なんだか…できない」
こんなに興奮しているのに。
できない。
「クラウド…?」
あの頃のティファを穢してしまうような感覚。
自分でも意外だった。
「……やっぱりやめておこう…かな」
「どうしたの?」
「なんだか……なんていうか、汚したくないんだ」
「……」
しばらく目を丸くしていたが、何かを察したようにティファの目が優しく細められた。
ふわりと首に抱きついてくるティファ。
「そんな風に思ってくれるんだ…」
「ああ…変だな」
「ううん。クラウドのそういうところ、好きよ」
愛してやまない深い紅の瞳でティファが微笑む。
つられて微笑むと、また唇を合わせた。
唇が離れると再び抱きついてくるティファ。
「クラウド…」
「うん?」
「クラウドになら、どんなことされても汚されるなんてこと…絶対ないよ」
「……」
ティファの言葉が嬉しくて、ぎゅうと腕に力を込めた。
と、そこでふと思う。
「…あれ?」
「ん?」
「ティファ…それって」
「…?」
「もしかして…やっぱりこのまましてもいいって思ったってことか?」
すっと体を離したティファが、上目遣いに睨んでくる。
「もう…なんでそうなるの?そういう意味じゃ、ありません」
そんな、頬赤くして怒った顔しても、可愛いだけなんだけどな。
「……」
ティファの言葉にうしろめたい気持ちが軽くなってしまった。
俺の腕の中で顔を赤くしている、あの頃の服を着たティファ。こちらはずいぶん大人になったけれど、まだあの頃のまま性の経験値のないティファを抱きしめているような錯覚が起きる。
やっぱり、ムラムラしてしまう。
「………やっぱり、ちょっとだけ…しようかな」
「え?」
「ちょっとだけ」
「…ちょっと、って何?もう、離して」
ジタバタ暴れ始めるティファをひょいと抱きかかえてベッドに運んだ。
「クラウド、さっき言ってたことは!?」
「軽くなった。ティファのせいだぞ」
「えぇっ!?」
「とりあえず…脚にキスさせてくれ」
「あ、脚…?」
右足の膝にキスを落とすと、ニーハイソックスを下げていった。ゆっくり下げながら、丁寧に唇を這わせていく。
チラとティファを見ると、相変わらず赤い頬をしてなんとも言えない表情で固まっている。
クスリと笑いが漏れそうになるのを堪えて、脚へのキスを続けた。
段々露出していく肌にキスをしていく。足首まで来ると、するりと右脚のニーハイソックスを脱がし全身を眺めた。
左脚の黒との対比で、右脚の肌色がやけに艶めかしい。
堪らずに下から上に舐め上げた。
「あっ…」
ティファから小さな声が上がった。
膝上まで舌を這わすと、足首を掴んで持ち上げた。
小指を口に含み舌で転がすとティファが慌てて足を引っ込め、ちゅぽと音を立てて口から離れた。
「やだ、汚いからやめて」
膝を曲げて逃げるティファの足を掴んで引っ張り、また爪先を口に含んだ。
「何度も言ってるだろ…ティファの体に汚いところなんて、ない」
キッパリ言い切ると、指の間まで丹念に舌を這わせた。
「や…」
恥ずかしさとくすぐったさにティファが息を乱し顔を背けた。
「……」
舌を動かしながら、ティファを見つめた。
あの頃の服を着たティファがベッドの上で足を舐めまわされ、喘いでいる。
当時の俺が見たら脳みそが吹っ飛ぶだろうな…なんて考えながら、今の自分自身も「ちょっと」じゃもう引き返せないだろうとわかっていた。
「はぁ、はぁ」
右脚を撫でさすりながら、左脚のソックスからショートスパッツの間の肌を、裏、内側、と舐めていく。
ティファの大事な場所の近くは、より執拗に。
脱がした右脚のソックス以外、服はそのまま乱れていないのに、お互いの息はひどく乱れ汗ばんでいた。
「やだ、もう…クラウド、脚ばっかり」
「知らないのか?俺がどれだけティファの脚が好きか」
「…そ、そうなの?」
「実は後ろからずっと見てた。舐めるようにな」
「やだ……本当?」
「……半分本当だ」
実際変態のように脚ばっかりじろじろ見ていたわけではない。
だが気になって無意識に見ていた時間は長かった気がする。
やっとスパッツに指をかけ、ゆっくり脱がせていく。先程少し見た、サイドが細いフリルの白い下着が現れた。
「……」
ティファの黒いスカートの中に見える下着にゴクリと喉を鳴らした。
ああ。俺も男だよな。
これだけでこんなに興奮してしまうなんて。
「ティファ…」
見ると羞恥に顔を背けきつく目を瞑っているティファ。
コスプレまがいなことをさせて興奮して、呆れ顔をされてもしょうがないのに、こうやってただただ恥ずかしがるティファ。
こういうところが、可愛いんだ。
スカートの中に顔を突っ込むようにして潜り込み、下着にキスをして、歯で噛んで引っ張った。
少しズレただけで、小さくパチンと音をさせて元に戻った。
ああ、まずい。
興奮に息が苦しくなってくる。
はぁ、とスカートから顔を出すと、中途半端に下がっているスパッツに手をかけ膝までズルリと下げた。
スパッツで拘束された状態の両膝をぐいと持ち上げ、下着に隠された大事なところを曝け出す。
脚への執拗な愛撫で、すでにじっとり濡れているのがわかる。
息を弾ませて眺め、指でなぞる。
「んっ…」
ビクリと揺れる腰。
張り付いたそれは、ティファの女の部分の形を浮き上がらせて、ひどくいやらしい。
「はぁ…はぁ…」
ティファの身体。
もう見慣れているはずなんだけどな。
飽きずに魅了してくるこれは一体なんなんだろう。
それに今日の服装はやはり刺激的過ぎる。
「……そんなに見ないで」
腰をひねり、焼けつくような視線から逃れようとするティファ。
「ティファ…」
吸い寄せられるように唇を近づけ、押しつけた。
温かい。
いやらしい女の香りがする。
下着越しに舐め上げ、ティファの弱い蕾を押しつぶした。
「んん、ん…あっ」
ティファの甘い声に堪らなくなり、上半身を起こしてティファに覆い被さった。
「ティファ…」
唇を指でなぞり、唇を開かせた。
「んふ…」
お互い息が上がったまま舌を絡めた。柔らかくて愛しいティファの舌。
堪能しながら、ティファの乳房を揉んだ。片手には収まらないそれを下からすくいあげるように。
タンクトップの下から指を差し入れようとして、はっとする。
これは、ちゃんと見ておかないと。
両手でタンクトップとインナーを一緒に捲し上げていく。
ゆっくり、ゆっくり。
「……」
ティファからの視線を感じるけど、いい。
胸から目が離せない。
白いタンクトップの下から、締め付けから解放された大きな乳房がまろび出た。
サスペンダーに挟まれた両乳房が妙にいやらしい。
「ああ、ティファ…」
綺麗なピンク色の乳首はつんと勃ち、舐めて欲しいと誘う。
その誘いに耐え、まずは指先で優しくすり潰す。
「あぁっ!」
これ以上そそる声はないんじゃないかと思う声を上げ、ティファが背を強張らせる。
「ティファ…」
自分のものが痛いほど固くなっているのを感じた。
片方は指で、もう片方は舌と唇で。
ティファの声が聴きたくて夢中で愛撫を続けた。
「はぁ、あっ、あっ!クラウド…!いやっ…」
ティファが喘ぎ疲れるまで。
乳首だけで果ててしまうんじゃないかと思うくらいまで声を上げさせた。
でました、ダラダラエロスクラティ。すいません!
このお話、クラウドめちゃんこティファティファ言ってるけどリメイク見る感じだとほんとにこのくらいティファティファ言いそうですね。うふ、うふふ…。
ティファの服装って可愛いですよね。少し変更のされたリメイクの衣装もすごくいい。
スラムにもタンクトップのへそ出しスタイルの女性けっこういたので動きやすくて流行ってるんですかね?それかティファが火付け役?笑
なんにしてもティファの可愛さとスタイルの良さがやっぱり群を抜いていて、クエストでスラムの町中を一緒に歩くとき気持ちがクラウドになりきって「俺のティファ可愛いだろうがああ!羨ましいだろう見るんじゃねえええ!」と思ってました(笑)
続きもほとんど書けてるので近日中にアップできると思います♪